ティア Research Memo(8):2件のM&Aを機に中長期ビジョンを見直し、新たに4つの戦略とビジョンを示す
*14:38JST ティア Research Memo(8):2件のM&Aを機に中長期ビジョンを見直し、新たに4つの戦略とビジョンを示す
■ティア<2485>の今後の見通し
3. 中長期ビジョン
同社は、長期的な目標として全国展開を掲げている。現時点での全国シェアは店舗数ベースで約2%と限定的だが、地盤である名古屋市内では約29%とトップシェアを確立しており、現在も拡大傾向にある。この成功モデルをもとに、M&AやFC展開を通じて、全国展開を推進する方針である。
2023年9月期までは同社単体での事業展開に留まり、成長率は1ケタ台となっていたことから、安定成長企業とのイメージがあった。しかし、2024年9月期に実施した2社のM&Aを機に成長戦略を見直し、「直営」(「中部地区における堅牢な体制を構築」「関東エリアでのドミナント展開とエリアの制圧」)、「FC」(「FC会館収益化、既存商圏出店強化」「関東・関西地区でのFC展開、ブランドスイッチの推進」)、「M&A」(「グループシナジーの創出」「財務基盤の強化・M&A戦略の推進」)、「D&I(企業連合)」(「理念に共感する企業との関係性構築」「企業連合として葬儀業界への影響力拡大」)の4つの戦略を示した。これらの戦略の実行により、同社の成長率や事業規模にどのような影響が及ぶかが今後の焦点となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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