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市況・概要 2023/10/25 09:38 一覧へ

日経平均は240円高でスタート、IHIや中外薬などが上昇

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;31302.51;+240.16TOPIX;2256.74;+16.01


[寄り付き概況]

 25日の日経平均は240.16円高の31302.51円と続伸して取引を開始した。前日24日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は204.97ドル高の33141.38ドル、ナスダックは 121.55ポイント高の13139.88で取引を終了した。

 中東情勢悪化への警戒感が緩和し寄り付き後、上昇。10月のPMIが予想を上回ったため成長期待も買い材料になったほか、工業製品の3M(MMM)や通信のベライゾン・コミュニケーション(VZ)などの好決算を好感した買いも目立ち一段高となった。
金利が安定したほか今週発表される決算への期待にハイテクも強く相場を押し上げ。終日堅調に推移し、終盤にかけて上げ幅を拡大し終了した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。なかでも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が0.93%上昇、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1.38%上昇と、ダウ平均(0.62%上昇)に比べ上昇率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。

 また、今後本格化する3月決算企業の上半期決算への期待感が株価の下支え要因となった。さらに、昨日の日経平均が朝方に下げた後は底堅く推移し、日足では長めの下ひげを形成したことから、株価の下値は堅いとの見方もあった。

一方、米長期金利の上昇は一服しているものの、日米長期金利の先高観や中東情勢の緊迫化など警戒材料が払しょくできないことから、積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。今日は、KOKUSAI ELECTRIC<6525>が東証プライムに、全保連<5845>が東証スタンダードにそれぞれ上場した。

 セクター別では、鉄鋼、輸送用機器、海運業、保険業、機械などが値上がり率上位、鉱業、石油石炭製品が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、IHI<7013>、神戸鋼<5406>、中外薬<4519>、JFE<5411>、東京海上<8766>、伊藤忠<8001>、ホンダ<7267>、パナHD<6752>、大和ハウス<1925>、日本製鉄<5401>、アドバンテスト<6857>、三菱商<8058>、郵船<9101>、丸紅<8002>、OLC<4661>などが上昇。他方、ニデック<6594>、INPEX<1605>、ファナック<6954>などが下落している。 <CS>

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