フォーシーズHD---1Q増収、通販事業・卸売事業が順調に推移
*18:47JST フォーシーズHD---1Q増収、通販事業・卸売事業が順調に推移
フォーシーズHD<3726>は14日、2025年9月期第1四半期(24年10月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.3%増の6.15億円、営業損失が0.09億円(前年同期は0.32億円の損失)、経常損失が0.03億円(同0.33億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が0.05億円(同0.38億円の損失)となった。
通販事業の売上高は前年同期比17.0%増の3.10億円、セグメント利益は同7.5%増の0.48億円となった。今期の施策は、電話オペレーター販売においては、コールセンターを活かした他社との業務提携による収益の拡大、同社顧客への他社商品・サービスの販売による収益拡大を目指している。リピート顧客及び掘り起し顧客へのアプローチを徹底的に継続し安定的な売上・利益の実績をつくることができていることと、さらに電話での販売スキルを武器に他社商材や架電代行業務を行うなど積極的な展開を進めている。EC販売においては、モール販売の強化、SNSの活用や広告配信などにより全ブランドの認知度向上と新規顧客開拓を図り、売上拡大につなげている。中でも「AROMA BLOOM」においては、ECモールでの施策を活発化するとともに、売上・認知拡大を積極的に進め、売上増及び利益化が実現できるようになっている。また、子会社のiiyが展開する「CHARM MAKE BODY」はSNSやブランド戦略を積極的に行い、順調に売上を伸ばしている。
卸売事業の売上高は同16.8%増の1.42億円、セグメント利益は同17.4%増の0.53億円となった。今期の施策は、国内外における同社取扱いブランド商品の販路拡大を目指している。すでに実績のある「Cure」ブランドは、国内外の人気ユーチューバーによるプロモーション活動の効果も大きく売上、販路を順調に拡大している。当該四半期において、ベトナムでの販路拡大として実績をつくることができ、現地で行ったイベントの効果もあり今後の売上拡大を見込んでいる。「FAVORINA」「FINE VISUAL」「AROMA BLOOM」については、国内卸売事業・海外卸売事業とも認知拡大を目的としたプロモーション活動を継続し、それぞれ順調に進んでいる。ボディケアカンパニーのファイテンとの共同企画商品「アロマブルーム メタックスアロマティックローション」は、生活雑貨の専門店のロフトや大手ドラッグストア等での販売店を拡大している。
リテール事業の売上高は同14.4%減の1.49億円、セグメント損失784千円(前年同期は0.08億円の損失)となった。今期の施策は、新規顧客獲得強化による新たな顧客層の獲得とリピート率を高めることによる客数の向上と原価率と人件費率を改善することによる利益体質の改善を目指している。会員獲得施策として導入しているアプリ会員については毎月3,000件程の新規会員様をコンスタントに獲得し、LINEアカウントの登録者数も8万人を超えクーポンの配信等で来店数の増加やリピート率及び単価の向上につながっている。その結果、リピーター率や客単価については順調に伸びているものの、プレゼント商戦となる12月が前年度を下回る結果となり予測を下回った。
コンサルティング事業の売上高は同16.6%増の0.12億円、セグメント損失は0.09億円(前年同期は0.08億円の損失)となった。今期の施策は、2024年5月に実施した第三者割当による新株式発行によって調達した資金3.87億円を元手に太陽光発電事業における太陽光発電所を継続的に購入取得し販売、子会社のHACCPジャパンにて衛生関連商材の販売や衛生に対するコンサルティングのセミナーを実施することを目指している。前年度の第3四半期より、早期の黒字化実現のため、事業の取捨選択をする中で社内のリソースを太陽光発電事業のコンサルティングへシフト変更した。太陽光発電事業の売上・利益は、物件の工事進捗に遅れが発生している状況があるが、第2四半期以降で計上となる予定。
2025年9月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比24.0%増の27.99億円、営業利益は0.07億円、経常利益は0.08億円、親会社株主に帰属する当期純利益は0.07億円とする期初計画を据え置いている。
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