グロービング Research Memo(9):配当性向30%目安に還元拡充。2027年5月期は35.6円と大幅増配予定
*11:09JST グロービング Research Memo(9):配当性向30%目安に還元拡充。2027年5月期は35.6円と大幅増配予定
■株主還元策
グロービング<277A>は2026年5月期に初の配当実施を決定し、1株当たり配当金は当初計画の15.0円を上回る16.1円で、配当性向は15.0%となった。2027年5月期は前期比19.5円増の1株当たり35.6円(中間期末14.2円、期末21.4円)を予定し、配当性向30.0%を見込んでいる。今後は年間2回の配当を基本とし、増益に応じた累進配当を目指す。
同社が株主還元に踏み出すことができたのは、事業拡大と収益構造の改善が着実に進んだためである。2026年5月期はAI事業を起点とする共同開発型JIコンサルティングが拡大し、営業利益は前期比47.9%増、営業利益率は36.0%まで上昇した。期末の自己資本比率も73.5%と高水準であり、成長投資と株主還元を並行できる財務余力を維持している。
また、高い資本収益性を確保する一方で、内部留保の積み上がりが資本効率を押し下げる可能性も経営課題と捉えている。そこで、成長投資、財務健全性、株主還元の均衡を重視するキャピタルアロケーション方針を掲げた。配当後の資金はAI事業の開発、M&A、人的資本の拡充、自己株式取得など、企業価値の向上に資する施策へ機動的に配分する方針である。高成長を追求しながら還元の拡充も目指す経営は、株主価値の持続的な向上につながると期待できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)
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