今日の為替市場ポイント:160円を上抜けたことで為替介入への警戒感は一段と強まる
*08:54JST 今日の為替市場ポイント:160円を上抜けたことで為替介入への警戒感は一段と強まる
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は159円41銭まで弱含んだのち、160円20銭まで上昇し、160円09銭で引けた。
米8月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)、ミシガン大学消費者信頼感指数や同指数の1年期待インフレ率低下で一時ドル売りが優勢となったのち、ウォーシュFRB議長がジャクソンホール会合での講演でFRBの責務で最近のインフレ指標が必ずしも勇気づけられるものではなく、インフレが目標に向けて明確に、十分なスピードで改善する事を確信する必要があるとし、さもなければ我々にはやる事があり、FRBの現在の主要な焦点が「物価にあるべき」と発言したため9月の利上げを織り込む金利上昇に連れ、ドル買いが加速。ベッセント米財務長官が書簡で無秩序な円相場が米国の金利上昇リスクになるとの見解を示したとの報道で、ドルは伸び悩んだ。
本日8月31日の米ドル・円は上値の重さを試す展開か。ウォーシュ議長発言を受けてフェドウオッチの9月利上げ予想確率は35.4%から59.5%まで急上昇しており、9月15-16日のFOMCへの思惑からドルの支えとなりやすい。ただ、160円を上抜けたことで為替介入への警戒感は一段と強まっており、ベッセント米財務長官も「円相場が無秩序な動きとなれば、世界の市場を不安定化させる」と発言するなど、当局のけん制姿勢がにじむ。日本の財政悪化懸念による円売りも根強く、米ドル安円高に振れる展開は想定しにくいが、財務省の防衛ラインとみられる160円が意識される中、介入警戒からドルの上値は重くなりやすく、引き続き上値を試しては押し戻される展開になりやすい。
<CS>