株式会社ランディックス:決算説明会文字起こし(5)
*17:15JST 株式会社ランディックス:決算説明会文字起こし(5)
ランディックス<2981>
こちらは、当社の事業エリアに関する実績および今後のエリア拡大の方針についての説明です。
当社は、主に東京23区内の富裕層・ハイクラス層のお客様をターゲットに、不動産ビジネスを展開しております。中心となるのは、「城南エリア」と呼ばれる渋谷区・目黒区・世田谷区などの高級住宅地で、これは当社が最も得意とするエリアです。さらに、事業エリアの拡大も進めており、文京区・豊島区・中野区・杉並区といった地域にも展開を広げています。
2024年3月期には、城南エリア以外の売上が21億8,000万円と限定的でしたが、戦略的に得意エリアへ一度軸足を戻し、安定化を図った上で、2025年3月期には非城南エリアで39億7,000万円(前年比+82.1%)という大幅な増収を達成しています。この成果は、過去のデータ蓄積を活かしたエリア戦略の見直しと再展開が功を奏した結果であり、非常に評価できる実績といえます。
今後も引き続き、得意とする城南エリアに軸を置きながら、着実に対応可能エリアを広げ、リスクを抑えた成長を志向してまいります。
ここからは、当社のビジネスモデルや事業の特徴についてご説明します。
まず、企業理念についてです。当社の企業理念は「唯一無二の豊かさを創造する」です。最も重要なキーワードは「豊かさ」、つまり豊かさを創り出すという点にあります。
住宅事業や不動産事業において、これまで主流だったのは大量生産型のモデルです。同じ仕様・色・形の建売住宅を多く建てて販売する方法が、効率的なやり方とされてきました。
しかし、現在の日本はすでに物質的に豊かになっており、個人のお客様がそれぞれ気に入った土地に、好みに合ったデザインの住宅を建てられる時代です。私たちは、そうしたパーソナライズされた家づくりを広め、それが当たり前になる社会を実現したいと考えています。
これからサービス内容について説明します。まず、ポートフォリオについてお話しします。
私たちの主力事業は戸建て住宅事業です。富裕層のお客様に土地を見つけていただき、その土地に合わせて建物のコンサルティングを行い、営業活動をしています。このコンサルティング営業を強みに、お客様との関係を深め、再度当社に頼みたいと思っていただけるよう努めています。
次のステップとして、2次ニーズを見据えた商品開発を行っています。具体的には、資産構築を目的に、1棟の収益物件を購入していただく提案をしています。これが第2次ニーズとなります。
さらに、第3次ニーズとして、サードプレイス事業があります。これは、シェアリング別荘とも呼ばれ、普段は収益を生む別荘を、お客様が使いたいときには家族や友人、会社の仲間と共に楽しむことができるサービスです。自分たちの時間を楽しみ、使っていない時にはしっかり収益を上げるような事業を展開しています。
住宅事業、収益事業、サードプレイス事業を一貫して提供することで、これが当社の強みとなっています。
当社の収益構造についてご説明します。
当社では、建築のマッチングフィーおよび仲介手数料が、総利益の2割以上を占めています。これが安定した収益源となっており、大きな強みとなっています。多くの不動産会社では、物件を開発・販売して得られる収益が事業の主軸になっており、いわゆる「1本足打法」の体制になっているケースが多く見られます。一方、当社はこのように、コンサルティングを軸とした安定したビジネスモデルを継続的に展開できている点が特長です。
株式会社ランディックス:決算説明会文字起こし(6)に続く
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