欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、円買い先行も目先の米経済指標を見極め
*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、円買い先行も目先の米経済指標を見極め
1日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。日銀の12月利上げ観測で円買いが先行。一方、米国の緩和的な政策が見込まれるものの、今週発表される重要経済指標を見極め、過度なドル売りは抑制されそうだ。
前週末の海外市場では米感謝祭明けで市場参加者が限られ、方向感に乏しい展開が続いた。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測が強まるなか、米金利安・ドル安の地合いに。ユーロ・ドルは1.16ドル付近に浮上し、ドル・円は156円付近に下落。週明けアジア市場で植田日銀総裁が引き締めに前向きな姿勢を示すと、今月の金融政策決定会合で政策金利引き上げの観測が広がり、ドル・円は155円40銭台まで下値を切り下げた。
この後の海外市場は日米金融政策にらみ。今晩発表されるISM製造業景況指数が改善しなければ、利下げ観測を背景にドル売り先行の見通し。ただ、週内にはFRB議長の発言やインフレ指標など重要指標を控え、積極的なポジション構築は控えられそうだ。日銀による追加利上げ観測が断続的に意識される一方、日本の景気先行き不透明感が円買いを抑制。ドルは短期的に155円を目指すものの、過度な円買いは抑制され下値の堅さが目立つだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・24:00 米・11月ISM製造業景況指数(予想:49.3、10月:48.7)
<CS>