日経平均は260円高でスタート、アイシンやソフトバンクGなどが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;33428.44;+260.34TOPIX;2420.17;+14.60
[寄り付き概況]
15日の日経平均は260.34円高の33428.44円と続伸して取引を開始した。前日14日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は331.58ドル高の34907.11ドル、ナスダックは112.47ポイント高の13926.05で取引を終了した。
中国人民銀行が景気底入れのため利下げを決定したほか8月小売売上高が予想を上回る伸びとなったためソフトランディング期待に寄り付き後、上昇。欧州中央銀行
(ECB)が利上げサイクル終了を示唆したため中銀の金利ピーク観測が強まり、金利先高観の後退も相場を支援した。今年最大の英半導体設計アーム(ARM)上場なども投資家心理の改善につながり終日堅調に推移し、終盤にかけて上げ幅を拡大し終了した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、外為市場で1ドル=147円40銭台と、昨日15時頃と比べ30銭ほど円安・ドル高水準となったことが、東京市場で輸出株などの株価を支える要因となった。一方、日経平均は昨日、400円を超す上げとなったことから、短期的な利益確定売りが出やすかった。
また、今日は中国の主要経済統計が発表されるほか、来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合が控えていることから、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。
日本時間の午前に、8月の中国70都市の新築住宅価格動向や8月の中国工業生産高、8月の中国小売売上高などが発表される。
セクター別では、石油石炭製品、輸送用機器、電気・ガス業、鉱業、建設業などが値上がり率上位、精密機器、医薬品が値下がりしている。
東証プライムの売買代金上位では、アイシン<7259>、ソフトバンクG<9984>、日産自<7201>、東電力HD<9501>、ENEOS<5020>、トヨタ<7203>、パナHD<6752>、ホンダ<7267>、日立<6501>、三菱重<7011>、INPEX<1605>、NTT<9432>、神戸鋼<5406>、ダイキン<6367>などが上昇。 他方、シマノ<7309>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>、村田製<6981>などが下落している。
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