欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米FOMC議事要旨にらみも日銀政策を意識
*17:35JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米FOMC議事要旨にらみも日銀政策を意識
19日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨から、追加利下げが遠のけばドル買い先行の見通し。ただ、日銀当局者の見解で追加利上げが意識され、円買い圧力は続きそうだ。
前日発表された堅調な米NY連銀製造業景気指数を背景に、米金利高・ドル高に振れた。また、ウクライナ戦争に関する協議はスタートしたものの、停戦には距離があり、ユーロ売り材料に。この日の取引でユーロ・ドルは1.0430ドル台に軟化し、ドル・円は152円付近に持ち直した。本日アジア市場で、タカ派寄り日銀当局者の発言で円買いに振れる場面もあった。ただ、ドル・円はその後の買戻しで152円前半に切り返した。
この後の海外市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が焦点となり、緩和的な金融政策を今後も維持するか注目される。1月に開催された同会合では利下げは見送られ、次回3月も据え置きの見方ならドル買いは継続。ただ、トランプ政権は連邦準備制度理事会(FRB)に対し利下げを求め、今後の政策方針への影響が浮上すればドル買いは後退しそうだ。また、日銀当局者の見解から追加利上げ観測は根強く、円買い圧力も続くだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・12月経常収支(11月:+270億ユーロ)
・22:30 米・1月住宅着工件数(予想:139.7万件、12月:149.9万件)
・22:30 米・1月建設許可件数(予想:146万件、12月:148.2)
・04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表(1月開催分)
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