日経平均は452円高でスタート、ファナックやJR西などが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;31311.22;+452.37TOPIX;2285.84;+32.12
[寄り付き概況]
1日の日経平均は452.37円高の31311.22円と続伸して取引を開始した。前日10月31日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は123.91ドル高の33052.87ドル、ナスダックは61.75ポイント高の12851.24で取引を終了した。7-9月期雇用コスト指数の伸びが予想外に拡大し、高インフレの長期化を警戒し、寄り付き後、下落。
しかし、連邦準備制度理事会(FRB)が今回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの見解が変わらず、また、値ごろ感の買いや月末の買戻しで、上昇に転じた。長期債利回りも伸び悩んだため、ハイテクも買い戻され終盤にかけて、上げ幅を拡大し、終了した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、外為市場で1ドル=151円30銭台と、昨日15時頃と比べ1円10銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で輸出株などの株価を支える要因となった。さらに、昨日、警戒材料の一つであった日銀金融政策決定会合を通過したことで、買い安心感が強くなったことに加え、発表が佳境となっている3月決算企業の中間期決算への期待感が株価下支え要因となった。
一方、日本時間の明日未明に、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見を控え、また、3日には10月の米雇用統計が発表されることから、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きがあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。
セクター別では全業種が値上がり。保険業、不動産業、輸送用機器、その他金融業、精密機器などが値上がり率上位に並んでいる。
東証プライムの売買代金上位では、ファナック<6954>、村田製<6981>、スクリーンHD<7735>、レーザーテック<6920>、シマノ<7309>、JR西<9021>、日産自<7201>、三井物<8031>、三菱重<7011>、丸紅<8002>、トヨタ<7203>、伊藤忠<8001>、住友商<
8053>、三菱商<8058>、信越化<4063>、デンソー<6902>などが上昇。他方、アドバンテスト<6857>、日精工<6471>、JAL<9201>、ゆうちょ銀行<7182>などが下落している。
<CS>