欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル買い地合い継続も米中首脳会談を見極め
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル買い地合い継続も米中首脳会談を見極め
14日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米中交渉進展を受けたドル買い継続も、米中首脳会談をにらみ過度なドル買いは抑制されそうだ。また、日米財務相会談を控え、ドル高・円安是正の思惑も根強い。
前日発表された米消費者物価指数(CPI)はおおむね予想を下回り、インフレ懸念の後退で連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策運営をにらみドル売り先行。ユーロ・ドルは1.1110ドル台から1.1190ドル付近まで水準を切り上げ、ドル・円は148円30銭付近から147円30銭付近まで1円程度下げた。本日アジア市場は早朝のドル買戻しでドル・円は147円半ばに浮上する場面もあったが、仲値にかけて国内勢のドル売りで147円付近に失速した。
この後の海外市場は目先の手がかりに対する思惑で、ドルに売り買いが交錯しそうだ。FRBの年内の利下げ回数は現時点で2回が維持され、ドルは売りづらい。一方、明日発表の小売売上高は前回のような大幅改善は予想されておらず、景気減速への根強い警戒感が積極的なドル買いを抑制。週末開催予定の米中首脳会談には不透明感もあり、一段のドル買いは慎重だろう。日米財務相会談に向けドル高・円安是正の見方から、ドル・円は下押し圧力が続く。
【今日の欧米市場の予定】
・特になし
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