半導体株の動向を睨みながらの相場展開
*08:33JST 半導体株の動向を睨みながらの相場展開
18日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が見込まれる。17日の米国市場はNYダウが13ドル高、ナスダックは34ポイント安だった。9月の小売売上高の伸びが予想を大幅に上回り、強い消費が確認されたことから利上げ長期化への懸念から売りが先行した。ただし、インフレ加速ながらも強い個人消費に対して景気敏感株などが買われ、NYダウはプラスに転じた。一方で、長期金利の上昇や米政府による対中輸出規制が嫌気され、ハイテク株の下げが重荷となった。シカゴ日経225先物清算値
(12月限)は、大阪比70円高の32110円。円相場は1ドル149円70銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小じっかりで始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時31820円まで下げる場面も見られたが、その後は切り返しており、32000円を上回って終えたことから、節目の32000円処での底堅さは意識されそうだ。ただし、米政府の対中規制によってエヌビディアが大きく売られるなど、米国では半導体関連株の下げが目立っていた。そのため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が重荷となる可能性がある。
昨日の日経平均は32000円を挟んだもみ合いとなったが、本日も同水準でのこう着になりそうだ。そのため、アドバンテスト<6857>や東エレク<8035>などの動向を見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。日経平均は25日線が32190円、75日線が32400円辺りに位置しており、両線が心理的な抵抗線として意識されそうであり、値がさハイテク株の弱い値動きが目立つようだと、戻り待ち狙いの売り仕掛け的な動きが警戒されそうだ。
そのため、物色としてはややTOPIX型に向かいやすいほか、米長金利の上昇や円相場が円安傾向を見せていることから、金融や輸出関連などに向かわせよう。そのほか、決算を手掛かりとした個別対応になりそうである。昨夕決算を発表したところでは、松屋R&D<7317>、電算<3640>、ホープ<6195>、ハピネット<7552>辺りに個人主体の資金が向かいそうだ。
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