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銘柄/投資戦略 2026/04/08 13:07 一覧へ

トラスコ中山---25年12月期は増収増益、豊富な在庫と物流・デジタル強化で「ニアワセ+ユーチョク」が大幅進展

*13:07JST トラスコ中山---25年12月期は増収増益、豊富な在庫と物流・デジタル強化で「ニアワセ+ユーチョク」が大幅進展 トラスコ中山<9830>は2月13日、2025年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比8.5%増の3,200.43億円、営業利益が同14.2%増の228.16億円、経常利益が同12.4%増の225.41億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.3%減の158.81億円となった。売上高は初の3,200億円を突破し、営業利益とともに堅調な伸びを見せた。親会社株主に帰属する当期純利益については、前期に旧大阪本社の売却に伴う特別利益を計上した反動により微減となったものの、実質的な事業成長は継続している。

主力のファクトリールートの売上高は前期比7.2%増の2,112.23億円、セグメント利益(経常利益)は同12.4%増の154.09億円となった。全国に構える物流センターにおいて、市場ニーズの高い商品を中心に約62万アイテムに及ぶ豊富な在庫を保有し、即納体制を強化したことがシェア拡大に繋がった。特に、アプローチを強化している建設関連業等向け卸売は、利便性に対する認知度が向上したことで、同ルートの売上高が前期比12.3%増と大きく伸長したことが寄与した。

成長著しいeビジネスルートの売上高は前期比12.9%増の769.60億円、セグメント利益(経常利益)は同17.8%増の68.30億円と大幅な伸びを記録した。大手ネット通販企業等に対し、約418万アイテムに及ぶ膨大な商品データベースの提供やシステム連携を行い、納期短縮や納期精度向上を実現することで取引を拡大した。また、複数の商品を1つの梱包にまとめる「ニアワセ」と、代理店から注文がきた商品を直接最終ユーザーへ届ける「ユーチョク」を組み合わせた「ニアワセ+ユーチョク」のサービスが、梱包資材の削減や代理店の業務負担軽減、納期短縮を実現し、他社との差別化要因となっている。

ホームセンタールートの売上高は前期比5.9%増の283.96億円、セグメント利益(経常利益)は同2.6%増の2.92億円となった。各社が注力する店舗事業とEC事業に対し、同社の在庫と物流機能を活用したサービスを提案したことが奏功した。また、海外ルートにおいてもタイやインドネシアで日本国内の成功モデルである「在庫保有型卸売」を展開し、2桁増収を達成した。全社的には基本給の改定等により人件費が増加したものの、減価償却費の減少もあり、営業利益率は向上した。

同社は「在庫はあると売れる」という信念のもと、メーカーも保有していないようなロングテール品まで幅広く在庫することで利便性を高めている。デジタル面では、1日平均約3.8万行に及ぶ見積依頼に対し、AIが自動回答する「即答名人」の利用率が約50%に達し、さらに受注の約90%がシステム経由となるなど、高度な自動化を実現している。株主還元面では、独自の「トラスコ善択配当※」を導入するほか、個人株主向けに物流センターの見学会を実施するなど、株主とのエンゲージメント強化にも努めている。
※1株当たり年間配当金が前年を下回る場合、親会社株主に帰属する当期純利益に、該当期の減価償却費の最大10%を加算し、連結配当性向を25%として配当をする制度


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