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銘柄/投資戦略 2025/03/04 12:02 一覧へ

TOKAI Research Memo(2):2025年3月期第3Q累計売上高は連続で過去最高を更新、各利益も2ケタ増益

*12:02JST TOKAI Research Memo(2):2025年3月期第3Q累計売上高は連続で過去最高を更新、各利益も2ケタ増益 ■TOKAIホールディングス<3167>の業績動向

1. 2025年3月期第3四半期累計の業績概要
2025年3月期第3四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比5.2%増の173,179百万円、営業利益で同10.4%増の9,711百万円、経常利益で同13.0%増の10,136百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同14.4%増の5,644百万円と増収増益となった。売上高はエネルギー事業を中心にすべての事業セグメントで増収となり、4期連続増収、過去最高を更新した。営業利益は、2年連続で実施した賃金改定による人件費の増加を、継続取引顧客件数の増加に伴う月次課金収入の積み上げやエネルギー事業における戦略的な経費見直しと削減を図ったことなどにより2期連続で増益となった。第3四半期(2024年10月〜12月)においても売上高で前年同期比4.4%増、営業利益で同11.2%増となるなど収益拡大基調が続いた。

また、会社計画比で見ると営業利益は情報通信事業や建築設備不動産事業で若干下振れたものの、エネルギー事業の上振れでカバーし全体では数億円程度上回ったようだ。会社計画では、LPガスの顧客獲得競争激化に伴う値引きの影響を織り込んでいたが、第3四半期まではほとんど影響がなく上振れ要因となった。

事業セグメント別の前年同期比増減額を見ると、売上高はすべての事業セグメントで増収となった一方で、営業利益はエネルギー事業、CATV事業、アクア事業で増益、情報通信事業と建築設備不動産事業で減益、その他では損失となった。

2025年3月期第3四半期末の継続取引顧客件数は3,415千件となり、前年同期比で74千件増、前期末比で56千件増となった。前期末比ではM&A効果などによりLPガス事業で29千件増となったほか、CATV事業で16千件増、アクア事業で20千件増、光コラボで9千件増となった一方で、従来型ISPサービス等や「LIBMO」が減少した。このため、全体では会社計画に若干届かなかったものの、顧客基盤の積み上げは着実に進んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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