欧米為替見通し: ドル・円は底堅い値動きか、円売り継続なら154円台を目指す
*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は底堅い値動きか、円売り継続なら154円台を目指す
12日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化すれば、前日からのドル買いは一服。ただ、前週までの円買い巻き戻しが続けば、ドルは154円台を目指す展開となりそうだ。
前日の欧州株高でリスク選好ムードが広がると、ユーロ買い・円売り地合いに振れた。その後、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は議会証言で利下げを急ぐ必要はないとし、1月に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)後での見解を据え置いた。それを受けた長期金利の上昇でドル買いに振れ、ドル・円は152円前半から半ばで底堅さを増した。本日アジア市場で心理的節目の153円を上抜け、ドルは堅調地合いを強めた。
この後の海外市場は米金融政策の先行きを見極める展開となりそうだ。今晩発表の米国のCPIが予想通り伸びが鈍化すれば、緩和的な金融政策の継続が見込まれる。
ただ、パウエル氏は前日の議会証言の発言を踏襲するとみられ、次回3月のFOMCでの利下げ見送りをにらんだドル買い地合いに振れやすい。一方、トランプ政権による関係国への関税引き上げに関し過度な懸念は後退しており、円買いの巻き戻しが主要通貨を押し上げる。
【今日の欧米市場の予定】
・22:30 米・1月消費者物価コア指数(予想:前年比+3.1%、12月:+3.2%)
・24:00 米・パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が下院で証言予定
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