概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は反発、中国経済対策の期待感が相場を支える流れ
*10:00JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は反発、中国経済対策の期待感が相場を支える流れ
【ブラジル】
休場
【ロシア】MOEX指数 3241.63 +3.05%
4日のロシア株式市場は5日ぶりに反発。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比95.90ポイント高(+3.05%)の3241.63となった。日中の取引レンジは3,194.28-3,246.09となった。
高く寄り付いた後は狭いレンジでもみ合った。ウクライナ紛争の停戦期待が再び高まっていることがロシア株の物色手掛かり。また、最近の上昇で足元では値ごろ感が強まり、下値を拾う動きも活発になった。一方、原油価格の下落や米国の通商政策などへの警戒感が指数の足かせとなった。
【インド】SENSEX指数 72989.93 -0.13%
4日のインドSENSEX指数は小幅続落。前日比96.01ポイント安(-0.13%)の72989.93、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同36.65ポイント安(-0.17%)の22082.65で取引を終えた。
売りが先行した後は狭いレンジでもみ合った。アジア市場の下落を受け、インド市場も売りが先行。また、弱い経済指標なども指数の足かせに。2月のHSBC製造業購買担当者景気指数(PMI、確定値)は56.3、前月の57.1を下回ったほか、14カ月ぶり低水準を記録した。ほかに、外国人投資家(FII)の売り継続が指数を圧迫。FIIはこの日まで9日連続の売り越しとなった。
【中国本土】上海総合指数 3324.21 +0.22%
4日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比7.29ポイント高(+0.22%)の3324.21ポイントと3日ぶりに反発した。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。国政助言機関の全国政治協商会議が4日にスタートし、各種政策を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が5日に開幕する。当局は景気浮揚のため、追加の景気刺激策を打ち出すとの見方も高まる状況だ。ただ、上値は重い。米中貿易戦争のエスカレートが危惧されている。トランプ米大統領は3日、中国に対する追加関税を10%から20%に引き上げる大統領令に署名。それに対し、中国政府は4日、米国産の鶏肉や小麦、トウモロコシなどに最大15%の追加関税を賦課すると発表した。
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