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外国市場/為替 2025/02/10 10:02 一覧へ

概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は3日ぶりに反落、原油価格の下落や通貨レアル安の進行が圧迫材料

*10:02JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は3日ぶりに反落、原油価格の下落や通貨レアル安の進行が圧迫材料 【ブラジル】ボベスパ指数 124619.40 -1.27%
7日のブラジル株式市場は3日ぶりに反落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1605.34ポイント安(-1.27%)の124619.40で引けた。日中の取引レンジは124319.63-126524.48となった。

買いが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。原油価格の下落や通貨レアル安の進行が圧迫材料。また、インフレ率の加速も利下げ期待を後退させた。1月のFGVインフレ率(IGP-DI)は前月の6.86%から7.27%に加速し、予想の7.24%を上回った。ほかに、米インフレ率の加速懸念の再燃が外資の流出懸念を強めた。

【ロシア】MOEX指数 2966.53 -0.12%
7日のロシア株式市場は3日ぶりに反落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比3.59ポイント安(-0.12%)の2966.53となった。日中の取引レンジは2,958.04-2,985.36となった。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤マイナス圏に転落した。弱い経済指標が指数の足かせに。12月の小売売上高の増加率(前年同月比)は前月の6.0%から5.2%に低下し、予想の6.5%を下回った。また、通貨ルーブル安の進行や原油価格の下落も圧迫材料となった。

【インド】SENSEX指数 77860.19 -0.25%
7日のインドSENSEX指数は3日続落。前日比197.97ポイント安(-0.25%)の77860.19、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同43.40ポイント安(-0.18%)の23559.95で取引を終えた。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤下げ幅をやや拡大させた。外国人投資家(FII)の売り継続が指数の足かせに。FIIはこの日まで3日連続の売り越しとなった。また、通貨ルピー安の進行もインド株の圧迫材料。利下げ観測を受け、ルピーの対米ドルレートは前日6日、過去最安値を再び更新した。

【中国本土】上海総合指数 3303.67 +1.01%
7日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比33.01ポイント高(+1.01%)の3303.67ポイントと続伸した。昨年12月31日以来、約1カ月半ぶりの高値水準を切り上げている。

前日の好地合いを次ぐ流れ。中国経済対策の期待感が根強いほか、人工知能(AI)産業が拡大するとの見方も支えとなっている。浙江省杭州市のスタートアップ企業、杭州深度求索人工智能基礎技術研究有限公司(DeepSeek)が低コスト、かつ高性能の生成人工知能(AI)を開発したことが引き続き注目材料となった。中国ハイテク企業のプレゼンスが高まるとみられている。米中の指標発表を前に(今夜の米雇用統計や9日の中国物価統計など)、朝方は様子見ムードで弱含む場面がみられたものの、下値は堅く、指数は上げ幅を徐々に拡大した。


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