日経平均は163円安でスタート、神戸鋼や川崎船などが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;33244.43;-163.96TOPIX;2366.15;-10.56
[寄り付き概況]
29日の日経平均は163.96円安の33244.43円と3日続落して取引を開始した。前日28日の米国株式市場は反発。ダウ平均は83.51ドル高の35416.98ドル、ナスダックは40.73ポイント高の14281.76で取引を終了した。金利動向を睨み、寄り付き後、まちまち。アドビ集計のデータによるとネット通販の大型セール「サイバーマンデー」で1日の売上高として過去最高を記録したことが報じられ、相場を押し上げた。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が利下げの可能性に言及すると、期待感を受けた買いにも拍車がかかり日中高値を更新。しかし、7年債入札が不調に終わると金利先安感が後退し失速した。終盤にかけて上げ幅を縮小し終了した。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)は上昇したが、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下落したことが、東京市場で半導体関連株などの株価の重しとなった。また、外為市場で1ドル=147円10銭台と、昨日15時頃と比べ1円10銭ほど円高・ドル安水準となったことが、東京市場で輸出関連株などの買い手控え要因となった。一方、昨日の米株式市場で主要3指数が小幅ながら上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、昨日の海外市場で米長期金利が低下したことも東京市場で安心感となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。
セクター別では、海運業、ゴム製品、鉄鋼、医薬品、卸売業などが値下がり率上位、電気・ガス業、サービス業、パルプ・紙、非鉄金属、石油石炭製品などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、神戸鋼<5406>、川崎船<9107>、三菱重<7011>、武田薬<4502>、商船三井<9104>、味の素<2802>、アステラス薬<4503>、郵船<9101>、GSユアサ<6674>、日立<6501>、信越化<4063>、ソシオネクスト<6526>、三井物<8031>、デンソー<6902>、ファーストリテ<9983>、アドバンテスト<6857>などが下落。他方、豊田織<6201>、ニトリHD<9843>、リクルートHD<
6098>、ゆうちょ銀行<7182>、アイシン<7259>、トヨタ<7203>、資生堂<4911>、第一三共<4568>、レーザーテック<6920>、キーエンス<6861>などが上昇している。
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