日経平均は120円安でスタート、アドバンテストや味の素などが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;33399.59;-120.11TOPIX;2367.75;-5.47
[寄り付き概況]
16日の日経平均は120.11円安の33399.59円と4日ぶり反落して取引を開始した。前日15日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は163.51ドル高の34991.21ドル、ナスダックは9.45ポイント高の14103.84で取引を終了した。10月生産者物価指数(PPI)が予想以上に鈍化したため利上げ終了観測を一段と強め、寄り付き後、上昇。ディスカウント小売のターゲット(TGT)の好決算や比較的堅調な小売売上高などを受けソフトランディング期待を受けた買いが強まったほか、中国が不動産セクターを対象に追加支援を検討しているとの観測や米中首脳会談を受けた関係改善が国内企業の売り上げ増につながるとの期待を受けた買いも手伝いダウは終日堅調に推移。一方、長期金利が上昇したためハイテクは伸び悩み一時下落に転じるも底堅く推移し終了した。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の日経平均が今年最大の上げ幅となり、昨日までの3日続伸で900円を超す上昇となっていることから、短期的な利益確定売りが出やすかった。一方、昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価を支えた。また、外為市場で1ドル=151円20銭台と、昨日15時頃と比べ60銭ほど円安・ドル高方向に振れ、円安水準が継続していることが東京市場で輸出株などを支える要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された9月の機械受注統計は、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比1.4%増だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は0.8%増だった。同じく取引開始前に発表された10月の貿易収支は6625億円の赤字だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は7410億円の赤字だった。また、対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は11月5-11日に国内株を7週連続で買い越した。買越額は3884億円だった。今日は、JEH<5889>が東証スタンダードに上場した。日本時間10時30分に、10月の中国70都市の新築住宅価格動向が発表される。
セクター別では、倉庫運輸関連、小売業、建設業、食料品、海運業などが値下がり率上位、銀行業、ゴム製品、石油石炭製品、保険業、鉄鋼などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、アドバンテスト<6857>、村田製<
6981>、ディスコ<6146>、コスモス薬品<3349>、三菱重<7011>、味の素<2802>、商船三井<9104>、日立<6501>、象印マホービン<7965>、KDDI<9433>、SMC<6273>、東エレク<8035>などが下落。他方、リクルートHD<6098>、マツダ<7261>、日産自<7201>、三井住友<8316>、NEC<6701>、三菱UFJ<8306>、デンソー<6902>、ブリヂストン<5108>、オリンパス<7733>、信越化<4063>、出光興産<5019>、みずほ<8411>、東京海上<8766>、資生堂<4911>などが上昇している。
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