NY株式:NYダウは25ドル安、ハイテクが下支え
*06:37JST NY株式:NYダウは25ドル安、ハイテクが下支え
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は25.57ドル安の42,706.56ドル、ナスダックは243.30ポイント高の19,864.98で取引を終了した。
トランプ次期政権の一律関税を巡り範囲限定案が浮上したとの報道を受け、安心感から買われ、寄り付き後、大幅高。半導体セクターも買われ、相場を一段と押し上げた。その後、トランプ氏が関税の限定案報道を否定したため、警戒感が再燃し、上げ幅を縮小。ダウは下落に転じた。ナスダックはハイテクが引き続きけん引しプラス圏を維持し、まちまちで終了。セクター別では、半導体・同製造装置、メディア・娯楽が上昇した一方、家庭・パーソナルが下落した。
半導体のエヌビディア(NVDA)はファン最高経営責任者(CEO)のテクノロジー見本市「CES」での基調講演を控えた期待感や、台湾のフォックスコンの第4四半期収益が過去最高を記録したことなどを受け人工知能(AI)の強い需要期待も強まり、上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。配車サービスを提供するウーバー・テクノロジーズ(UBER)は自社株買い計画が好感され、上昇した。
鉄鋼会社のユナイテッド・ステイツ・スチール(X)は同社買収を計画している日本製鉄と「計画を不正に妨害した」とし、バイデン大統領、全米鉄鋼労働組合(USW)会長、競合のクリーブランド・クリフス(CLF)の最高経営責任者(CEO)を提訴したとの報道で上昇。スポーツ中心の動画配信サービスを提供するFuboTV(FUBO)はエンターテインメント会社のディズニー(DIS)と、傘下の「HULU+ライブTV」との配信統合で合意したと発表し、大幅高。ディズニー(DIS)は下落した。通信のTモバイル(TMUS)はアナリストの投資判断引き下げで、下落。
連邦準備制度理事会(FRB)のバー副議長(金融監督担当)は、2月末付けで辞任する意向を表明した。FRB理事としては、任期の2032年1月までとどまる予定。
(Horiko Capital Management LLC)
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