日経平均は170円高でスタート、キヤノンやりそなHDなどが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;36386.12;+170.37TOPIX;2587.82;+8.09
[寄り付き概況]
10日の日経平均は170.37円高の36386.12円と6日ぶり反発して取引を開始した。前日9日の米国株式市場は反発。ダウ平均は484.18ドル高の40829.59ドル、ナスダックは193.78ポイント高の16884.61で取引を終了した。先週の相場の大幅下落後、押し目買い意欲が強まり寄り付き後、上昇。先週発表の8月雇用統計の結果が警戒されたほど悪化せず、ソフトランディング期待を受けた買いも支援し、相場は日中続伸した。半導体のエヌビディア(NVDA)など人工知能(AI)関連が持ち直したほか、金利の低下でハイテクも買われ、終日堅調に推移した。
今日の東京株式市場は、買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、円相場や米長期金利が落ち着いた推移となっていることも、東京市場で安心感となった。さらに、日経平均は昨日までの5日続落で2500円近く下落したことから、自律反発狙いや押し目待ちの買いが入りやすかった。一方、今週は米国で明日、8月の米消費者物価指数(CPI)、12日に8月の生産者物価指数(PPI)が発表され、また、来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合が開かれることから、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあり、寄り後、日経平均は下げに転じた。
セクター別では、銀行業、保険業、石油石炭製品、鉱業、海運業などが値上がり率上位、ゴム製品、医薬品、電気・ガス業、繊維製品、パルプ・紙などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、キヤノン<7751>、りそなHD<8308>、メルカリ<4385>、三井住友<8316>、FDK<6955>、伊藤忠<8001>、三菱重<7011>、マルハニチロ<1333>、みずほ<8411>、三菱UFJ<8306>、リクルートHD<6098>、ルネサス<6723>などが上昇。他方、第一三共<4568>、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>、キーエンス<6861>、花王<4452>、アドバンテスト<6857>、さくら<3778>、三井不<8801>、IHI<7013>、東電力HD<9501>、NTT<9432>、ダイキン<6367>、キッツ<6498>、任天堂<7974>、7&iHD<3382>などが下落している。
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