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市況・概要 2025/12/04 12:31 一覧へ

後場に注目すべき3つのポイント~米株高と円安進行が追い風

*12:31JST 後場に注目すべき3つのポイント~米株高と円安進行が追い風 4日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は続伸、米株高と円安進行が追い風
・ドル・円は堅調、米金利高で
・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はファナック<6954>

■日経平均は続伸、米株高と円安進行が追い風

日経平均は続伸。731.56円高の50596.24円(出来高概算10億5249万株)で前場の取引を終えている。

前日3日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は408.44ドル高の47882.90ドル、ナスダックは40.42ポイント高の23454.09で取引を終了した。ダウ、ナスダックともにマイナス圏でのスタートとなったが、ダウは寄り付き直後にプラスへ転じ、その後は堅調に推移した。取引開始前に発表された11月のADP雇用統計で民間雇用者数が予想外に減少したことを受け、年内の追加利下げへの期待が継続、相場を下支えした。ナスダックは一部ハイテク株の下落が重しとなり、前日終値近辺でのもみ合いが続いた。セクター別では自動車・自動車部品が上昇、テクノロジー・ハード・機器が下落した。

米株式市場の動向を横目に、4日の日経平均は78.26円高の49942.94円と続伸して取引を開始した。寄付き後も堅調な展開が続き、為替のドル円が円安方向に推移したことで、輸出関連を中心に買いの手が先行した。ただ、需給においては利益確定の売りも見られ、午前の取引は上値を追う動きに慎重な面があった。市場全体としては、米市場の追い風と円安を背景に安心感が広がった様子だった。

個別では、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、信越化<4063>、リクルートHD<6098>、レーザーテク<6920>、中外薬<4519>、ダイキン<6367>、安川電<6506>、三菱商<8058>、三井物<8031>、KDDI<9433>、トヨタ<7203>、キーエンス<6861>などの銘柄が上昇。

一方、アドバンテスト<6857>、コナミG<9766>、住友電<5802>、住友ファーマ<4506>、エムスリー<2413>、フジクラ<5803>、荏原<6361>、浜ゴム<5101>、イビデン<4062>、スズキ<7269>、日ハム<2282>、電通グループ<4324>、スクリン<7735>、日電硝<5214>、JT<2914>などの銘柄が下落。

業種別では、鉱業、建設業、化学、医薬品、機械、電気機器、輸送用機器、精密機器、情報・通信業など幅広いセクターが上昇。一方、非鉄金属など一部で軟調な動きもみられた。

後場の日経平均株価は、引き続き堅調な推移が見込まれよう。米国で利下げ観測を背景としたリスク許容の広がりや、円安の流れが輸出関連や海外収益依存銘柄を支える可能性がある。ただ、午前にみられた一部での利益確定売りや、現在の水準の高さを受けた警戒感が後場の重しとなる可能性もあり、上値追いには慎重な見方が残る。市場参加者の需給動向や為替の変動、今後の海外勢の注文状況が、後場の方向性を左右しよう。

■ドル・円は堅調、米金利高で

4日午前の東京市場でドル・円は堅調地合いとなり、155円02銭から155円48銭まで値を上げた。米10年債利回りの上昇でドル買いに振れ、ユーロ・ドルは弱含む展開に。また、日経平均株価の堅調地合いで円売りが強まり、ユーロ・円はドル・円に連れ高した。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は155円02銭から155円48銭、ユ-ロ・円は180円82銭から181円25銭、ユ-ロ・ドルは1.1655ドルから1.1674ドル。

■後場のチェック銘柄

・トランスジェニックグループ<2342>、ハンワホームズ<275A>など、6銘柄がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はファナック<6954>

■経済指標・要人発言

【経済指標】

・豪・10月貿易収支:+43.85億豪ドル(予想:+45億豪ドル、9月:+39.38億豪ドル→+37.07億豪ドル)

【要人発言】

・片山財務相
「成長の範囲内に債務残高の伸びを抑え、市場からの信認を確保したい」

・木原官房長官
「足元の為替市場は一方的、急激的な動きがみられ憂慮」
「為替の過度な変動や無秩序な動きには適切に対応」
「長期金利を含む金融市場の動向を注視」

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし


<CS>

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