まずはトランプ政権誕生を材料視した買い
*08:40JST まずはトランプ政権誕生を材料視した買い
21日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。20日の米国市場は、キング牧師の生誕祭で休場だった。トランプ氏が米大統領に就任した。就任初日に警戒されていた新たな関税の発動については発表しないと海外メディアが報じたことで、警戒感は和らぐ形になりそうだ。ドイツや英国市場も小幅ながら続伸で終えていることも安心感につながると考えられる。シカゴ日経225先物は大阪比55円高の38965円。円相場は1ドル155円60銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、小幅ながら買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで75日線を挟んでの推移だったが、一時39100円まで買われる場面もみられた。米国市場が休場だったことで海外勢のフローは限られるため積極的な売買は手控えられそうだが、先物市場で節目の39000円を明確に上放れてくる局面においては、売り方の買い戻しの動きが強まりそうである。
また、今後のトランプ政権の政策を見極めながらの相場展開になりそうだが、中国などとの貿易関係の検証を連邦政府機関に指示するが、貿易相手国が懸念しているような新たな関税賦課には至らないと報じられており、まずはトランプ政権誕生を材料視した買いが入りやすいだろう。祝日明けの米国市場の上昇が期待されやすく、東京市場においても押し目買い意欲の強さが意識されそうである。
昨日の日経平均株価は450円超の上昇となり、200日線を支持線として一時75日線を上回る場面もみられた。75日線を上抜け、14日の下落局面で空けたマド(39054.35円-39166.05円)を埋めてくるようだと、リバウンド基調が一段と強まりやすく、25日線が位置する39262円辺りを目先的なターゲットとしたトレンドが意識されそうだ。物色としては指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価をけん引する形になりそうである。一方で、こう着感が強まる局面では、個別に材料の出ている中小型に、短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。
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