日経平均は416円高でスタート、イビデンやテルモなどが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;33112.31;+416.38TOPIX;2369.03;+23.74
[寄り付き概況]
15日の日経平均は416.38円高の33112.31円と3日続伸して取引を開始した。前日14日の米国株式市場は大幅上昇。ダウ平均は489.83ドル高の34827.70ドル、ナスダックは326.64ポイント高の14094.38で取引を終了した。10月消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったため長期金利低下に連れて買われ、寄り付き後、上昇。その後、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了観測や来年の利下げ観測が一段と強まり、買いに拍車がかかった。金利先高観の後退でハイテクも買われ、ショートカバーを巻き込み相場をさらに押し上げ。終盤にかけて、相場は上げ幅を拡大し、終了した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が2.37%上昇、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3.62%上昇と、ダウ平均(1.43%上昇)と比べ上昇率が大きかったことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。一方、外為市場で1ドル=150円50銭台と、昨日15時頃と比べ1円10銭ほど円高・ドル安に振れたことが東京市場の輸出株などの買い手控え要因となったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された7-9月期の国内総生産(GDP)
速報値は実質前期比0.5%減、年率換算では2.1%減だった。QUICKが集計した民間予測の中央値は前期比0.1%減、年率では0.5%減だった。今日は日本時間11時に、10月の中国工業生産高、小売売上高などが発表される。
セクター別では、鉱業、精密機器、石油石炭製品、電気機器、電気・ガス業などが値上がり率上位、水産・農林業が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、イビデン<4062>、アドバンテスト<6857>、テルモ<4543>、TOWA<6315>、リクルートHD<6098>、ディスコ<6146>、楽天グループ<4755>、ルネサス<6723>、HOYA<
7741>、ソニーG<6758>、ソシオネクスト<6526>、キーエンス<6861>、東電力HD<9501>などが上昇。他方、電通グループ<4324>、T&DHD<8795>、ヤクルト本社<2267>、日本郵政<6178>などが下落している。
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