日経平均は291円安でスタート、太陽誘電やディスコなどが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;32023.37;-291.68TOPIX;2356.05;-15.89
[寄り付き概況]
27日の日経平均は291.68円安の32023.37円と続落して取引を開始した。前日26日の米国株式市場は反落。ダウ平均は388.00ドル安の33618.88ドル、ナスダックは207.71ポイント安の13063.61で取引を終了した。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が年内あと1回の利上げの必要性に言及したほか、JPモルガンのダイモン最高経営責任者(CEO)が金利が7%まで上昇するリスクを警告したため金利高を警戒した売りに寄り付き後、下落。
その後発表された9月消費者信頼感指数や8月新築住宅販売件数が予想を下回ったためスタグフレーション懸念も強まり、一段安となった。金利の上昇に連れハイテクも弱く、また、ドル高も企業の収益を損なうとの懸念にさらに売りが加速し、終盤にかけ下げ幅を拡大した。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、昨日の日経平均が32600円台に位置する25日移動平均線や75日線をほぼ終日下回って推移したことから、相場の基調の弱さを指摘する向きもあった。一方、日経平均は先週初来、昨日までで1200円を超す下げとなっていることから。押し目買いが入りやすかった。
また、外為市場で1ドル=149円00銭台と、このところの円安・ドル高水準が継続していることが、東京市場で輸出株などの株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。今日は、オカムラ食品工業<2938>が東証スタンダードに、AVILEN<5591>が東証グロースにそれぞれ上場した。
セクター別では、電気・ガス業、精密機器、機械、海運業、輸送用機器などが値下がり率上位、鉱業1業種が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、太陽誘電<6976>、ディスコ<6146>、ニデック<6594>、リクルートHD<6098>、アドバンテスト<6857>、ホンダ<7267>、伊藤忠<8001>、ダイキン<6367>、相鉄HD<9003>、東電力HD<9501>、ファーストリテ<9983>、ゼンショーHD<7550>、商船三井<9104>、JFE<5411>、三井住友<8316>、東エレク<8035>などが下落。他方、ソフトバンク<9434>、JSR<4185>などが上昇している。
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