日経平均は3日続伸、連休前の利益確定売りに押され終値は32000円台には届かず
*16:22JST 日経平均は3日続伸、連休前の利益確定売りに押され終値は32000円台には届かず
日経平均は3日続伸。1日の米国株式市場のダウ平均は221.71ドル高(+0.67%)、S&P500は44.06ポイント高(+1.05%)、ナスダック総合指数は210.23ポイント高(+1.64%)とそれぞれ上昇した。ADP雇用統計が予想を下回り、長期金利の低下に伴って買い優勢の展開となった。米連邦準備制度理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り、政策金利据え置きを2会合連続で決定した。パウエルFRB議長も警戒されたほどタカ派姿勢を表明せず、終盤にかけ上げ幅を拡大した。米株高の流れを引き継ぎ、日経平均は前日比385.37円高の31987.02円と2日連続で大幅上昇スタートとなった。前場に一時32087.13円まで上昇するも、国内が明日から連休となるため利益確定売りが出やすかった。金融イベント通過のアク抜け感から下値も堅かったが、節目の32000円台に回復できずに本日の取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比348.24円高の31949.89円となった。東証プライム市場の売買高は17億7007万株、売買代金は4兆5738億円だった。セクターでは、サービス業、電機・ガス業、空運業を筆頭に上昇した。一方、その他金融業、鉄鋼、パルプ・紙を筆頭に下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の53%、対して値下がり銘柄は44%だった。
個別では、決算関連でぐるなび<2440>、インフォマート<2492>、デクセリアルズ<
4980>、オルガノ<6368>などが上昇した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)上昇を受け、イビデン<4062>、ディスコ<6146>、芝浦<6590>、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>ら半導体関連銘柄も上昇。国内証券が目標株価を引き上げた富士電機<6504>も続伸した。東証スタンダードでは、山大<7426>やテーオーHD<9812>らが続伸、東証グロースではアマナ<2402>やミクリード<7687>が続伸、前日に人材採用向けサービスの提供開始を発表したマイクロアド<9553>が一時ストップ高となった。
一方、決算関連でテイカ<4027>、ヤマハ<7951>、ケーズHD<8282>、オリックス<8591>などが下落。下期以降の大型案件一巡の影響を警戒視されたTIS<3626>も大幅反落した。飯野海運<9119>は前日急伸の反動で下げた。東証スタンダードでは、上半期好決算発表も出尽くし感が優勢となった三共生興<8018>が値下がり率上位に並んだ。
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