新興市場見通し:学会シーズンでバイオ関連に関心が集まる場面も
*14:10JST 新興市場見通し:学会シーズンでバイオ関連に関心が集まる場面も
■グロース指数は小幅な下げ
今週の新興市場は下落。同時期の騰落率は、日経平均が+0.19%だったのに対して、グロース市場指数は-0.17%、グロース市場250指数は-0.23%。日経平均株価は調整一巡感が出てきたものの、43000円近辺での上値の重さが意識された。一方、グロース指数、グロース250指数は、小幅な下げに。時価総額が大きい銘柄で構成されているグロース市場コア指数は、週間ベースで-1.05%だった。
時価総額上位銘柄では、トライアルホールディングス<141A>の週間上昇率が12%を超えた。アナリストによる目標株価の引き上げのほか、子会社化した西友は首都圏に好立地の物件を多く抱えており、新業態を開発するとの考えが示されたことを材料視する動きにより、3月12日以来の年初来高値を更新した。QPS研究所<5595>は同8%超の上昇。アナリストによる目標株価の引き上げが材料視された。一方で、データセクション<3905>は7月11日につけた4320円をピークとした調整を継続しており、同22%超の下落。GENDA<9166>は、キャラット、英Indigo Newcoの2社のM&A発表を材料視する場面もみられたものの、下落率は6%を超えた。
その他、Def consulting<4833>が週間で135%超の上昇。企業としての成長を加速させるため、新たにビットコイントレジャリー戦略事業を開始するとの発表が材料視された。一方で、ビーマップ<4316>、コラボス<3908>、フューチャーリンクネットワーク<9241>、農業総合研究所<3541>の下落率はいずれも20%を超えた。
今週はIPOがなかった。
■短期的な値幅取り狙いが活発か
来週の新興市場は、方向感の定まらない相場展開の中、低位銘柄などでの短期的な値幅取り狙いに向かいそうだ。9月1日の米国市場はレイバーデーの祝日で休場になるほか、米雇用統計などの重要な経済指標の発表を控える。国内では2日に自民党執行部が両院議員総会を開催し、参議院選挙敗北の総括をまとめる。石破茂首相退任への思惑が高まる局面では、国内政治不安が警戒されそうだ。外国人投資家の商いも細るなかで商いが膨らみにくい状況と考えられ、新興市場においては超低位銘柄による値幅取り狙いの動きが引き続き活発になろう。グロースコア指数の調整が続いているが、今週はトライアルHDが5月半ぶりに年初来高値を更新しており、相対的な出遅れ感から時価総額上位銘柄へ資金が向かう可能性はありそうだ。
今週末にはクオリプス<4894>が12%超上昇した。米国展開に向けて開発中の改良版iPS細胞由来心筋細胞シートについて、米国食品医薬品局(FDA)との治験許可申請前相談会議が終了したとの発表が材料視された。ヘリオス<4593>が同10.2%、アンジェス<4563>は同7.2%、CANBAS<4575>が同6.8%上昇するなど、バイオ関連の一角が買われた。9月に入り学会シーズンとなることで、バイオ株には思惑的な資金が入りやすくなりそうだ。
なお、来週はIPOが予定されていない。
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