6日の米国市場ダイジェスト:NYダウは427ドル安、関税や雇用統計を警戒
*08:07JST 6日の米国市場ダイジェスト:NYダウは427ドル安、関税や雇用統計を警戒
■NY株式:NYダウは427ドル安、関税や雇用統計を警戒
米国株式市場は反落。ダウ平均は427.51ドル安の42579.08ドル、ナスダックは483.48ポイント安の18069.26で取引を終了した。
貿易赤字の拡大で景気減速懸念が強まったほか、他国との摩擦深刻化を警戒した売りに寄り付き後、下落。商務長官がメキシコ、カナダ関税を巡り自動車以外も免除の可能性を示唆すると一時下げ幅を縮小した。しかし、経済への影響を警戒した売りはやまず、終日軟調に推移。トランプ大統領がメキシコ、カナダ関税を巡り一部軽減を発表したが、明日発表の雇用統計への警戒感に、戻り乏しく安値圏で終了した。セクター別では、不動産管理・開発が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落。
ソフトウエア会社のゼットスケーラー(ZS)は四半期決算で赤字が縮小、通期の調整後1株当たり利益見通しが予想を上回り上昇した。会員制スーパーマーケット運営のビ-ジェーズ・ホールセール・クラブ・ホールディングス(BJ)は第4四半期決算で1株当たり利益や既存店売上、会費収入が予想を上回り、上昇した。百貨店メーシーズ(M)は四半期決算で、外的な不透明性に直面したと指摘し、業績見通しを下方修正し、下落。
動画配信のネットフリックス(NFLX)はパスワード共有の取り締まり強化を受けた会員数の増加が一段落し、今後は伸びが減速するとの懸念に、下落。半導体メーカーのマーベルテクノロジー(MRVL)は四半期決算で、見通し未達を嫌気し続落。同業のエヌビディア(NVDA)も警戒感に売られた。ソフトウエア会社のモンゴDB(MDB)は四半期決算で内容は良好だったが、悲観的な見通しが嫌気され、下落。
半導体のブロードコム(AVGO)は取引終了後に第4四半期の決算を発表。1株当たり利益が予想を上回ったほか、人工知能(AI)支出が順調で強い見通しも好感され、時間外取引で買われている。カジュアル衣料のギャップ(GAP)は四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を上回り買われた。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米景気見通し悪化でドル売り強まる
6日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円32銭まで下落した後、148円39銭まで反発し、147円98銭で引けた。米国の1月貿易赤字が過去最大規模に拡大し、景気を抑制するとの懸念にドル売りが加速。日本の追加利上げ観測や、米国関税への不透明感にリスク回避の円買いも強まった。米商務長官がメキシコ、カナダ関税で自動車以外でも免除される可能性に言及、さらに、トランプ大統領がメキシコ、カナダ関税で免除拡大を発表し、反発した。
ユーロ・ドルは1.0853ドルまで上昇後、1.0766ドルまで反落し、1.0783ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は理事会で市場の予想通り0.25%の利下げを決定したが、緩和サイクル終了に近づいた可能性を示唆したためユーロ買いが加速した。ユーロ・円は160円71銭まで上昇後、159円13銭まで反落。ポンド・ドルは1.2920ドルまで上昇後、1.2877ドルまで反落。ドル・スイスは0.8870フランから0.8826フランまで下落した。
■NY原油:小幅高で66.36ドル、ドル安が意識される
NY原油先物4月限は小幅高(NYMEX原油4月限終値:66.36 ↑0.05)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比+0.05ドル(+0.08%)の66.36ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは65.59ドル-67.09ドル。供給不足の懸念は緩和されたが、ドル安を意識した買いが入ったことで下げ渋った。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 41.46ドル -0.83ドル(-1.96%)
モルガン・スタンレー(MS) 119.37ドル -4.38ドル(-3.53%)
ゴールドマン・サックス(GS)567.67ドル -25.40ドル(-4.28%)
インテル(INTC) 20.75ドル -0.06ドル(-0.28%)
アップル(AAPL) 235.33ドル -0.41ドル(-0.17%)
アルファベット(GOOG) 174.21ドル -0.78ドル(-0.44%)
メタ(META) 627.93ドル -28.54ドル(-4.34%)
キャタピラー(CAT) 341.01ドル +2.52ドル(+0.74%)
アルコア(AA) 32.83ドル +0.45ドル(+1.38%)
ウォルマート(WMT) 94.64ドル -1.34ドル(-1.39%)
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