欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、日銀にらみも米国の政策運営を見極め
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、日銀にらみも米国の政策運営を見極め
22日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。日銀の追加利上げ観測による円買いは続く見通し。ただ、米国のトランプ政権の政策方針がドルを下支え。また、金融政策に関しては緩和後退の思惑でドル買いを支援しそうだ。
前日はトランプ政策による関係国に対する貿易政策が注視され、米長期金利の伸び悩みとリスク選好の円売りが交錯。ユーロ・ドルは1.0340ドル台から1.0430ドル台に浮上、ドル・円は155円前半から後半でもみ合う展開となった。本日アジア市場は引き続きトランプ政権による関税強化が注目され、短期的にドル買いに振れた。一方、日経平均株価の大幅高で円売り優勢となり、ドル・円は156円を目指す展開となった。
この後の海外市場は米国の関税方針に関する追加発表や日銀政策会合の思惑が市場を左右しよう。関税強化への期待がドルを下支えするものの、欧米株高が進めばリスク選好の円売りが加速し、ドル一段高の可能性もあろう。さらに、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策維持が見込まれ、ドル買い地合いの継続が市場のベースラインとなるだろう。ただ、日銀が追加利上げに踏み切るとの見通しで、円買いが強まるリスクに警戒したい。
【今日の欧米市場の予定】
・24:00 米:12月景気先行指数(予想:-0.1%、11月:0.3%)
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