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銘柄/投資戦略 2026/06/22 12:05 一覧へ

コニシ Research Memo(5):2027年3月期予想には中東情勢の影響を織り込まず、9.9%の営業増益を見込む

*12:05JST コニシ Research Memo(5):2027年3月期予想には中東情勢の影響を織り込まず、9.9%の営業増益を見込む ■コニシ<4956>の今後の見通し

1. 2027年3月期の業績見通し
(1) 損益見通し
2027年3月期の業績は、売上高150,000百万円(前期比9.8%増)、営業利益11,500百万円(同9.9%増)、経常利益11,900百万円(同7.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益8,190百万円(同2.0%増)を見込んでいる。中期経営計画の最終年度であり目標達成を目指す。減価償却費は前期比773百万円増が見込まれており、EBITDAは同6.9%増を予想している。

セグメント別では、主力の「ボンド」では、新規開拓を強化することで売上高は80,500百万円(前期比8.3%増)を見込み、販売数量増から営業利益は7,500百万円(同10.9%増)を予想している。「化成品」も新規開拓を進めることで売上高は42,500百万円(同8.4%増)の見込みで、経費削減等による利益率改善で営業利益は1,600百万円(同12.1%増)を予想している。「工事事業」では、受注活動の強化を進め、工事進行が計画どおり進むとの前提で売上高は27,000百万円(同17.1%増)を予想している。採用強化などによる人件費増を見込むが、これらを吸収し営業利益は2,400百万円(同1.5%増)を予想している。

(2) 設備投資額と減価償却費の見通し
設備投資額は5,013百万円(前期は4,212百万円)を計画している。主な投資は、コニシの新基幹システム関連、サンライズの生産設備導入関連などである。

一方で、減価償却費は3,737百万円(前期比773百万円増)と前期に引き続き増加を見込んでおり、これが営業利益の伸びを抑えると予想している。

(3) 中東情勢の影響について
中東情勢の影響については、「現在(5月末)までのところ大きな影響は出ておらず、原材料の入手もできている。今後については様々な状況があり得るが、不透明要因も多いので、現時点では2027年3月期の予想に織り込んでいない」と同社は述べている。


中期経営計画に沿って重点施策を推進中

2. 2027年3月期の主な取り組み
2027年3月期は以下のような重点施策を推進する予定だが、これらの取り組みはいずれも中期経営計画に沿った内容であり、中期経営計画達成に向けて順調に進捗していると言える。

(1) ボンド事業(メーカー部門)
a) 産業用途の開拓~非住宅分野の強化~
・電子電機や自動車向けの弾性接着剤、ポッティング材・封止材、耐熱・放熱用接着剤等を開発し、新規・深耕開拓を強化する。
・紙工用水性接着剤のシェアを拡大する。

b) 社会インフラ・建築ストック長寿命化への取り組み推進
・建築用シーリング材のシェア拡大を進める。
・ビルやマンションの外壁改修工法、防水工法の拡販を推進する。
・土木分野におけるはく落防止工法、繊維補強工法の拡販を目指す。

c) 住宅関連用のさらなる拡販
・集成材やラミネート向けなどの建築資材用接着剤の新規開拓を進める。
・サンライズの住宅用高耐候シーリング材の新規開拓を進め、リフォーム業界向けに深耕開拓を図る。
・ウォールボンド工業では製品開発による新規開拓を推進する。コニシの販路を活用し、壁装用接着剤のシェア拡大を図る。

(2) 化成品事業(商社部門)
a) 注力分野への販売強化
・自動車用モーター、バッテリー等の車載部品関連商材の新規開拓を推進する。
・電子電機向けに高耐熱、放熱材、封止材等の販売を強化する。

(3) 工事事業(工事部門)
a) 土木リペア市場における受注活動の強化
・橋梁やトンネル等の社会インフラ老朽化工事に注力した受注活動を推進する。

b) 人材獲得・育成の推進
・今後拡大が見込まれる社会インフラの補修・補強・改修工事に対応するため、採用活動の強化及び資格取得者の育成に努める。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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