日経平均は506円安でスタート、任天堂や中外薬などが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;37198.30;-506.63TOPIX;2719.58;-31.83
[寄り付き概況]
7日の日経平均は506.63円安の37198.30円と3日ぶり反落して取引を開始した。前日6日の米国株式市場は反落。ダウ平均は427.51ドル安の42579.08ドル、ナスダックは483.48ポイント安の18069.26で取引を終了した。貿易赤字の拡大で景気減速懸念が強まったほか、他国との摩擦深刻化を警戒した売りに寄り付き後、下落。商務長官がメキシコ、カナダ関税を巡り自動車以外も免除の可能性を示唆すると一時下げ幅を縮小した。しかし、経済への影響を警戒した売りはやまず、終日軟調に推移。
トランプ大統領がメキシコ、カナダ関税を巡り一部軽減を発表したが、明日発表の雇用統計への警戒感に、戻り乏しく安値圏で終了した。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が大幅に下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、外為市場で1ドル=147円80銭台と、昨日15時30分頃と比べ1円ほど円高・ドル安に振れたことが東京市場で輸出株などの買い手控え要因となった。さらに、米国で今晩、2月の米雇用統計が発表されることから、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。一方、中国で11日まで開催中の全国人民代表大会(全人代)への期待感などから昨日の香港ハンセン指数が大幅高で3年ぶりの高値となったことや、欧州の経済成長期待が高まっていることを受け昨日の独DAXが大幅に上昇し過去最高値を更新したことなどが東京市場の株価支援要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。
セクター別では全業種が値下がり。その他製品、銀行業、精密機器、不動産業、繊維製品などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、任天堂<7974>、アシックス<7936>、中外薬<4519>、ソニーG<6758>、日立<6501>、キヤノン<7751>、サンリオ<8136>、東エレク<8035>、村田製<6981>、ルネサス<6723>、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>、リクルートHD<6098>などが下落。他方、JR西<9021>、三菱重<7011>、住友電工<5802>、積水ハウス<1928>、楽天グループ<4755>、川崎重<7012>などが上昇している。
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