27日の米国市場ダイジェスト:NYダウは432ドル高、通商交渉の進展を好感
*07:08JST 27日の米国市場ダイジェスト:NYダウは432ドル高、通商交渉の進展を好感
■NY株式:NYダウは432ドル高、通商交渉の進展を好感
米国株式市場は続伸。ダウ平均は432.43ドル高の43819.27ドル、ナスダックは105.55ポイント高の20273.46で取引を終了した。
政府が通商交渉の合意に向けた進展に楽観的見解を示し、寄り付き後、上昇。終日買いが先行し、S&P500種指数やナスダックは日中過去最高値を更新した。その後、トランプ大統領がカナダとの通商交渉を速やかに終了すると発表すると警戒感に相場は伸び悩み。ナスダックは一時下落に転じが、終盤にかけて持ち直し終値でも過去最高値を更新し終了した。セクター別では耐久消費財・アパレルが上昇した一方、エネルギーが下落。
スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)は好決算を受け、業績転換点とアナリストが投資判断を引き上げ上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は航空機製造を加速していることを理由にアナリストが投資判断を引き上げ、上昇。バイオのギリアド・サイエンシズ(GILD)は最高裁ががん検診などの予防的ヘルスケアサービスコストを保険会社が支払うことを条件としたオバマケアの規定を支持したため上昇。配車サービスのウーバーテクノロジーズ(UBER)やリフト(LYFT)はアナリストの投資判断引き下げでそれぞれ下落した。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は16.12まで低下した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:通商協議に楽観的見方広がる、リスクオン
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は144円36銭から、144円95銭まで上昇し、144円69銭で引けた。米5月個人消費支出(PCE)が予想外のマイナスに落ち込んだが、コアPCE価格指数や米6月ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を上回り金利上昇に伴いドル買いが優勢となった。通商交渉の進展期待にリスク選好の円売りも目立った。
ユーロ・ドルは1.1753ドルまで上昇後、1.1688ドルまで反落し、1.1714ドルで引けた。欧州が米国と通商交渉で期限までに合意する自信を表明し、ユーロ買いが優勢となったのち、ドル買いに押された。ユーロ・円は169円81銭まで上昇後、169円18銭まで反落。リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3752ドルへ上昇後、1.3683ドルまで反落。ドル・スイスは0.7958フランへ下落後、0.8007フランまで上昇した。
■NY原油:小幅高、調整的な売りが入る
NYMEX原油8月限終値:65.52 ↑0.28
27日のNY原油先物8月限は小幅高。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+0.28ドル(+0.43%)の65.52ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは64.80ドル-66.09ドル。供給超過となる可能性は低いものの、調整的な売りも入っており、上げ幅は縮小。通常取引終了後の時間外取引では主に65ドル台前半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 47.12ドル -0.34ドル(-0.71%)
モルガン・スタンレー(MS) 140.69ドル +0.94ドル(+0.67%)
ゴールドマン・サックス(GS)690.81ドル +3.65ドル(+0.53%)
インテル(INTC) 22.69ドル +0.19ドル(+0.84%)
アップル(AAPL) 201.08ドル +0.08ドル(+0.03%)
アルファベット(GOOG) 178.27ドル +3.84ドル(+2.20%)
メタ(META) 733.63ドル +7.54ドル(+1.03%)
キャタピラー(CAT) 384.71ドル +2.83ドル(+0.74%)
アルコア(AA) 28.47ドル -1.46ドル(-4.87%)
ウォルマート(WMT) 97.27ドル +1.25ドル(+1.30%)
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