JMDC、ミガロHD、冶金工など
<5535> ミガロHD 5580 +705ストップ高。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は23.4億円で前年同期比4.1%減となったが、10-12月期は4.1億円で同2.7倍の水準に。顔認証プラットフォーム「FreeiD」の採用拡大などによって、DX推進事業の売上高は前年同期比で累計41.2%増、10-12月期は同32.1%増と拡大が続いている。通期では、期初想定30-35億円に対し、35億円を超えるペースとなっているもよう。
<5480> 冶金工 4440 +470急伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は132億円で前年同期比17.0%減となったが、上半期実績の同33.8%減から減益率は縮小した。通期予想の180億円は据え置き。同時に創立100周年記念配当の実施を発表しており、これが買い材料になった。記念配当20円を実施して期末配当金は従来計画の100円から120円に引き上げ、年間配当金は前期比20円増の220円となる。
<8604> 野村 1037.5 37.5大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期税前利益は1383億円で前年同期比75.7%増、前四半期比でも4%増と順調推移になっている。米国や欧州での収益が改善する形になっている。証券化収益が好調だったもよう。また、港区高輪の土地・建物を3月~4月にかけて売却すると発表したこと、創立100周年記念配当を実施することなども評価材料につながる。
<7832> バンナムHD 4822 +433大幅続伸。前日の前引け後に決算を発表したが、直後に株価は急伸して、本日も一段高の展開に。10-12月期営業利益は656億円で前年同期比5.1倍となり、市場予想を20億円程度上回ったとみられる。また、通期予想は従来の1600億円から1800億円、前期比98.5%増に上方修正。コンセンサスは1700億円程度であった。株主還元強化の新中計、自社株買いの実施発表なども好材料視。
<6367> ダイキン工 16750 -1010大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は721億円で前年同期比2.0%増となり、870億円程度の市場予想を下回っている。想定通りに中国での販売が低迷しているほか、米国でもユニットエアコンの売り上げが伸び悩んでいるもよう。第3四半期累計営業利益は3187億円で前年同期比4.0%増、据え置きの通期計画4280億円、前期比9.1%増の達成にはやや不透明感も。
<2801> キッコマン 1469 -96大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期事業利益は204億円で前年同期比3.6%減となっている。供給力不足などで欧州しょうゆの売上が失速する形になっているもよう。北米の増益率も固定費増などで鈍化する格好に。第3四半期累計営業利益は625億円で前年同期比17.1%増だが、2四半期連続で増益率は小幅にとどまっており、通期業績の上振れ期待などは後退する方向のようだ。
<7004> カナデビア 974 -78大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は65.8億円で前年同期比21.6%減となり、通期予想は260億円、前期比6.9%増を据え置いた。第2四半期ではInovaの通期見通しを上方修正していたが、今回は買収子会社の償却費上振れなどによって下方修正しており、期待感が後退する形になっている。なお、サプライズは限定的であるが、10-12月期受注高は前年同期比16.3%減と減少。
<5214> 日電硝 3702 +313大幅続伸。前日に24年12月期の決算を発表、営業利益は61.2億円で前期104億円の赤字から黒字転換、会社計画の50億円などを上振れている。25年12月期は200億円で同3.3倍の見通し、170億円程度のコンセンサスも上回っている。ディスプレイ用ガラスの値上げ効果などが背景に。また、発行済み株式数の8.67%に当たる700万株、200億円を上限とする自己株式の取得実施も発表へ。
<7203> トヨタ自 2903.5 -59.5大幅反落。前日の取引時間中に第3四半期決算を発表、その後は買い先行となり、本日も朝方は買い優勢となった。10-12月期営業利益は1兆2153億円で前年同期比27.7%減となり、1兆3500億円程度の市場予想を下振れた一方、通期予想は従来の4兆3000億円から4兆7000億円に上方修正した。ただ、円相場が一時151円台後半まで円高が進んだため、輸出株全般に利食い売りが広がった。
<4483> JMDC 3323 -606急落。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は25.6億円で前年同期比24.2%増となったが、会社計画や市場予想を下回っているもよう。第3四半期累計営業利益は58.1億円で前年同期比2.6%増であり、据え置きの通期計画93億円、前期比32.7%増の達成にはハードルが高まったとの見方に。人材採用の積極化などによる固定費上昇の影響などが強いようだ。
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