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市況・概要 2025/01/10 17:25 一覧へ

欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米雇用統計受け一段高も為替介入に警戒

*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米雇用統計受け一段高も為替介入に警戒 10日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米雇用統計が堅調なら緩和的な金融政策の後退が見込まれ、ドルは一段高の見通し。ただ、日本の為替介入への警戒感が続き、週末に向けドルへの利益確定売りが強まりそうだ。

前日はNY市場の一部休場で薄商いのなか、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨がハト派色を弱めたことが材料視され長期金利は上昇。それを受けたドル高圧力でユーロ・ドルは1.0310ドル付近から1.0290ドル台に弱含み、ドル・円は157円半ばから158円10銭台に持ち直した。本日アジア市場で仲値にかけて国内勢がドルの余剰で売りが強まり、一時157円台に失速。ただ、ドルは先高観から買戻し入り158円台前半に持ち直した。

この後の海外市場は米雇用統計が焦点。現時点で非農業部門雇用者数は減少も、失業率と平均時給は前回から横ばいと予想される。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者はインフレ鈍化の一服とトランプ政策によるインフレ再燃を警戒し、金利高継続ならドル買い基調に振れやすい。また、来週の消費者物価指数(CPI)は高止まりが見込まれ、ドルは売りづらい。ただ、日本の為替介入が警戒され、158円台はドルの利益確定売りで上値が重い展開とみる。


【今日の欧米市場の予定】
・22:30 米・12月非農業部門雇用者数(予想:前月比+16.5万人、11月:+22.7万人)
・22:30 米・12月失業率(予想:4.2%、11月:4.2%)
・22:30 米・12月平均時間給(予想:前年比+4.0%、11月:4.0%)
・24:00 米・1月ミシガン大学消費者信頼感速報値(予想:74.0、12月:74.0)

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