日経平均は3日続落、長期金利上昇など重しに
*15:35JST 日経平均は3日続落、長期金利上昇など重しに
日経平均は3日続落。先週末8日の米株式市場でNYダウは続伸。中国との対立を警戒した売りが一段落し寄り付き後、上昇。中国政府によるアイフォーン使用制限が警戒され売られていた携帯端末のアップル(AAPL)株が反発したことも相場支援材料となった。金利動向も安定したため主要株式指数は終日底堅く推移し、プラス圏を維持し終了した。今日の東京株式市場は買いが先行した。底堅かった米株式市場が東京市場の株価を支えた。一方、国内債券市場で長期金利が上昇したことなどを受け、積極的な買いは続かず、日経平均は取引開始後に下げに転じた。株式の取引時間中に円高・ドル安が進んだことも株価の重しとなった。ただ、日経平均は先週末までの2日間で600円を超す下げとなったことから、下値では値ごろ感からの買いも見られ、日経平均は概ねマイナス圏での推移となったが下値は堅い展開だった。
大引けの日経平均は前日比139.08円安の32467.76円となった。東証プライムの売買高は12億9346万株、売買代金は3兆1365億円だった。セクターでは不動産業、海運業、サービス業などが下落。一方、銀行業、保険業、鉱業などが上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の51%、対して値上がり銘柄は44%となった。
個別では、芝浦<6590>、ネクステージ<3186>、ルネサス<6723>、三井不<8801>、三菱地所<8802>、アドバンテスト<6857>、メルカリ<4385>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、三菱重<7011>、東エレク<8035>が安く、個別の材料では、第1四半期営業損益が6.42億円の赤字となったgumi<3903>、第3四半期累計の営業利益が36.4%増の141億円と上半期の60.8%増の126億円から伸び悩んだクミアイ化<4996>、24年1月期利益予想を下方修正したベステラ<1433>、東証スタンダードでは、上半期営業利益が34.6%減となったユークス<4334>、第3四半期累計の営業利益が4.4%減と上半期の20.9%増から減益に転じたオハラ<5218>、24年1月期業績予想を下方修正した石井表記<6336>が軟調な展開となった。
一方、JMDC<4483>、りそなHD<8308>、三井住友<8316>、みずほ<8411>、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>、ゆうちょ銀行<7182>、ソフトバンクG<9984>、関西電<9503>、日本郵政<6178>が高く、個別の材料では、営業利益が前期68.9%増・今期12.8%
増予想と発表したアイル<3854>、通期予想の営業利益に対する第1四半期の進捗率が33.2%となったフリービット<3843>、上半期営業利益が27.7%増となったアルトナー<2163>、東証スタンダードでは、上半期営業利益が前年同期比2.5倍となったクロスプラス<3320>、第3四半期営業利益が14.68億円と上半期の1.54億円の赤府から黒字に転じたハイレックス<7279>が買われた。
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