注目銘柄ダイジェスト(前場):フジコーポ、日産化など
*13:05JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):フジコーポ、日産化など
<9678> カナモト 3215 +85
続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は49.9億円で前年同期比67.2%増となり、上半期計画66億円、同6.6%増に対する進捗率は75%超の水準となっている。災害復興工事やインフラ整備に加え、各種大型プロジェクトも継続して施工され、建設機械のレンタル需要が底堅く推移のもよう。中古建機販売も大きく伸長しているようだ。業績の上振れが意識される展開になっているとみられる。
<7605> フジコーポ 2075 +123
急反発。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は32億円で前年同期比22.7%増となり、上半期計画39億円、同5.0%増に対する進捗率は82.1%の水準となっている。業績の上振れを織り込む動きとなっているようだ。日本海側を中心とした全国的な降雪に見舞われたこともあり、スタッドレスタイヤ需要が高まっていることが業績好調の背景となっているもよう。
<2435> シダー 258 +29
急伸。前日に25年3月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の7.7億円から8.1億円、前期比5.5%増に引き上げ。デイサービス事業、施設サービス事業において、施設稼働率の向上に取り組んだことが奏効のもよう。業績上振れは意識されていたとみられるが、株式上場20周年を記念した記念配当実施により、年間配当金も従来計画の6円から10円に引き上げている。
<4021> 日産化 4463 +109
大幅続伸。発行済み株式数の0.55%に当たる75万株、30億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は3月7日から4月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的資本政策の遂行を可能とすることを取得目的としている。取得規模は限定的であるものの、今期はすでに100億円規模の自己株式を取得済みであり、同社の総還元性目標からみて、今回の自社株買いは想定外と捉えられているもよう。
<1928> 積水ハウス 3388 +36
反発。前日に25年1月期の決算を発表している。営業利益は3314億円で前期比22.3%増となり、3200億円程度であった市場予想を上振れ。国内戸建・賃貸住宅の好調、M&A効果などが背景に。26年1月期は3620億円で同9.2%増の見通し。3750億円程度のコンセンサスは下回っているが、保守的な前提とも捉えられているようだ。米国戸建受注に関しても、2月には販売が回復に転じているとしているもよう。
<290A> Syns 697 -18
買い先行も反落。同社は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が推進する宇宙戦略基金の技術開発テーマである「商業衛星コンステレーション構築加速化」に応募し、24 年11月29日付で採択されている。小型SAR衛星の量産・打上げと段階的性能向上を課題とし、衛星の製造、打上げ、開発費用の補助金(宇宙戦略基金)として164.64億円の交付決定通知書を受領した。同件は25年12月期通期の業績予想に織り込んでいるが、27年4月以降の金額については次回以降交付決定の度に公表となる予定。
<299A> dely 974 -24
もみ合い。6日の取引終了後にHRサービス「クラシルジョブ」が24年9月に開始したノンデスクワーカー向けダイレクトリクルーティングサービスが急成長し、5カ月で登録求職者数が20万人を突破したことを発表したが、地合いの悪さに押されている。「クラシルジョブ」は、ノンデスクワーカー向け求人に特化したダイレクトリクルーティングサービスで、delyが提供する700万ダウンロードを超える買い物サポートアプリ「クラシルリワード」との連携等を背景に急成長している。
<260A> オルツ 544 -12
続落。アジア最大級のAI学習データ販売プラットフォーム「altDataStock」を一般公開し、上昇して始まるが地合いの悪さに押され下げに転じている。テキスト、音声、画像などの多様なAIトレーニングデータを高品質に取り揃え、機械学習モデルの性能の最大化を支援する。また、日本語などアジアの複数言語のデータセットを提供し、国際的なAI開発ニーズにも対応、ニーズに合わせ年代、属性など様々な観点でデータセットをカスタマイズ可能で、アジア諸国の言語で依然として残る課題の解決を目指す。
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