ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ECB追加利下げ観測は継続
*13:47JST ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ECB追加利下げ観測は継続
■上昇、米相互関税の即時発動回避でユーロ買い
今週のユーロ・ドルは上昇。トランプ米大統領が2月13日に署名した相互関税に関する措置の発動は4月以降となること、欧州中央銀行(ECB)による追加利下げは織り込み済みであることから、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いは縮小。対円でのユーロ買いもやや目立った。取引レンジ:1.0280ドル-1.0514ドル。
■上げ渋りか、ドル選好で下押し圧力残る
来週のユーロ・ドルは上げ渋りか。ウクライナ戦争の終結に向けた動きが好感され。ユーロの持ち直しが期待される。ただ、域内経済の先行きやドイツ総選挙について不透明感が深まっており、ユーロは買いづらい面もある。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は追加的な緩和に慎重でドル買いがユーロを下押しするケースもあり得る。
予想レンジ:1.0300ドル-1.0600ドル
■反発、調整的なユーロ買い強まる
今週のユーロ・円は反発。米相互関税の発動は4月以降となること、日本とユーロ圏の金利差縮小を意識したユーロ売り・円買いは一巡していることから、ポジション調整的なユーロ買い・円売りが広がった。対円レートは一時161円台前半まで値上り。取引レンジ:155円61銭-161円89銭。
■伸び悩みか、ECB追加利下げ観測は継続
来週のユーロ・円は伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーからの今後の利下げに関する発言内容はまちまち。ウクライナ戦争の終結期待は好材料だが、域内経済の先行きやドイツの総選挙は不透明で、利下げ継続の方針に変わりなく、ユーロは積極的に買いづらい。一方、日本銀行による早期追加利上げの思惑は根強く、円買いに推される場面もあろう。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・21日:2月製造業PMI(1月:46.6)
・21日:2月サービス業PMI(1月:51.3)
予想レンジ:158円00銭-161円00銭
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