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銘柄/投資戦略 2024/12/02 17:06 一覧へ

【ジモティー】2024年12月期 第3四半期 決算説明会文字起こしVol.1

*17:06JST 【ジモティー】2024年12月期 第3四半期 決算説明会文字起こしVol.1 目次
■出演者
■決算説明


■出演者
株式会社ジモティー<7082> 代表取締役社長 加藤貴博

■決算説明
■ジモティー加藤
株式会社ジモティーの代表取締役社長の加藤です。本日はお忙しい中、ご視聴いただき誠にありがとうございます。早速ですが、2024年12月期第3四半期決算について概要から説明します。

まず初めに、第3四半期の業績概要です。通期業績予想に対する進捗率は、売上高70.0%、営業利益76.9%と売上高の進捗はやや遅れていますが、第4四半期で巻き返したいと考えています。

営業利益はほぼ計画通りに推移しています。通期の営業利益の予想の達成見込みですが、前期と比べてトレンドが異なり、進捗率は77%近く、通期では問題なく達成可能な水準で推移していると考えています。

売上の内訳です。広告売上は前年同期通りに進捗し、その他売上の中でジモティースポットの売上が増加しています。

2024年度第3四半期と2023年度第3四半期のKPI比較です。広告売上は、プロダクトの変更により広告をクリックしないユーザーのPV数が減少していますが、その分だけ広告単価が上昇し、結果として前年同期比2%増となっています。その他売上のうち、自治体連携を核としたジモスポ事業が順調に成長しており、来期以降もかなりの成長が期待できると考えています。

コスト構造についてです。前期と比較して、広告宣伝から人材投資へシフトしています。ジモティースポットの事業、広告事業の開発で、優先的に人材へ投資していきたいと考えています。広告宣伝は利益目標に合わせてコントロールしていく前提でいます。

重要指標の進捗概要についてご説明します。プロダクトではアルゴリズムの研究を継続して行っています。これは、どういったコンテンツをそれぞれアクセスいただいたユーザーに合わせて変えていくのが良いのかを研究している状況です。数値の結果に現れていませんが、開発の内容・進捗はかなり手応えがある状況です。主な成果は、初期の登録いただいたばかりのユーザーの会員登録後の初投稿率や初成約率が著しく改善しているため、この積み上げによってプロダクトの成長が持続的にかなり改善できるのではないかという手応えを持っています。

広告事業は、こちらも数値の結果になかなか大きい成果を乗せることがまだできていない一方で、営業体制の整備はかなり進んでいると考えています。わかりやすい成果としては、8月より求人・不動産・中古車など、当社が前四半期にご説明させていただいた注力分野、当社の元々持っているコンテンツの文脈に沿ったカテゴリーのシェアが順調に拡大しています。したがって、広告をご利用いただいたクライアントの継続率改善に今後かなり寄与してくるのではないかと考えています。

ジモティースポットの事業は、単店舗あたりの目標をクリアしています。結果的に店舗展開も順調に進捗できているため、今後の成長に大きな期待ができるのではないかと考えています。ジモティースポット1店舗の年間営業利益1000万円のモデル作りは既に完成しているため、非常に大きな成果を出すことができたのかなと考えています。

概要の補足についてお話しします。ソードロジックのアルゴリズムの研究では、従来は人気順に並んでおり、20km圏内・0円・家具および家電等のレコメンドが非常に強く、全ユーザー一律に商品が表示されている状態でした。これにより特定商品に問い合わせが集中し、成約率がやや低くなってしまう状態にありました。

こちらの方がPV数は稼げましたが、結果的に無料のコンテンツだけをご覧いただくユーザーは、広告をクリックする親和性が低いことも研究の成果としてわかりました。それならば、見た目上のPV数より実際の制約数やユーザーのコンテンツのマッチ度をしっかり追求した方がいいということで、3Q以降に人気度や距離、ユーザーのペルソナなど様々な変数に合わせてアルゴリズムのテストを繰り返し行っており、この最適化については継続して行っていきたいと考えています。

結果として、新規会員のうち2週間以内と7日以内の投稿、初投稿率や成約率が著しく改善しています。このような成果が積み上がって、プロダクトの成長が加速されていくと考えています。

PV数と新規投稿数の推移では、ソートロジックの変更により、広告をクリックしないユーザーのPV数が減少した状況にあると考えています。この裏側で、投稿数や成約数など、プロダクトの本質的な価値を継続して成長させることができているため、この表面的な指標に関しては問題のない数字だと考えています。

次に、広告の営業状況について補足します。ユーザーの検索意図に合致した広告比率を上げていくことを、前四半期の方針でご説明していました。これまでアドネットワークの商品として保険や金融商品の掲載が多かったところから、中古車・求人・不動産といったジモティーに投稿されているコンテンツ等のマッチ度の高い広告カテゴリーのシェアに営業リソースのシェアを大きく当てていくこと、つまり検索意図に合致した広告をより多く出していくことで、シェアを上昇させることに成功しています。注力カテゴリーの広告シェアは、2024年2Q22%から2024年3Q34%へ上昇してるため、引き続き我々のコンテンツとマッチ度の高い広告を獲得していきたいと考えています。

第3四半期時点では、注力分野の獲得にリソースを移動させ、今までと異なる営業体制かへの変更によるロストも含め、非注力カテゴリーの減少が多少起こっています。その減少は相殺される結果になりますが、4Q以降も注目カテゴリーをさらに伸ばせると考えています。また、中古車・求人・不動産よりもさらに獲得数やマーケット規模も十分に大きいリサイクルショップ、リユース周りの広告が、地域のチラシ広告としても獲得が大きく見込める手応えを現在持っています。したがって、この注力分野、注力カテゴリーの拡大を今後も推進していきたいと考えています。

広告単価と自社広告比率の推移ですが、広告単価は前年同期比で結果的に微増、自社広告の改善と第三者配信の改悪が裏側では若干起こっています。自社広告の比率は順調に増加しています。

広告単価が昨年比、前年同期比4%増の着地になった裏側で起こっているいくつかの変数について簡単に整理します。ソートロジックの変更による広告クリックには、関係性の低いPV数の下落によってeCPMが上昇する要因となり、注力カテゴリー比率が上がることによってeCPMが上昇するという要因、この2つがプラスに働いています。これに対して、非注力カテゴリーの社数、この金融商品を数多く扱っていく継続性はそれほど重要でないだろうと判断しており、一時的にはこの減少を許容している状況です。また、第三者配信広告の単価が3Qにはやや下落基調にあったため、トータルの結果として+4%の上昇にとどまっている状況です。ただ、第三者配信は4Qにやや回復基調となっていますし、注力カテゴリーではリユース業界の開拓もかなり手応えを持っている状況なので、ここをどんどん伸ばしていきたいと考えています。

ジモティースポットの出店の進捗について補足します。予定通り、10月25日にジモティースポット名古屋店をFC形態として初の出店を完了しています。名古屋テレビをはじめ、各種のメディアでも多数取材をいただき、自治体・地域住民の皆様から大きな反響をいただいている状況です。結果的に、FCのパートナー獲得、パートナーの候補となるクライアント企業の獲得にもかなりつながっているため、非常に良い出だしだったと考えています。

同じ愛知県の東海市、小牧市ともにFC形態での出店契約の締結が完了しています。出店契約が完了していないものの、出店ができそうな店舗が他にもあるため、年内できる限り多くの店舗の開発を完了していきたいと考えています。

補足となりますが、ジモティースポットの外部評価は、3R(リデュース、リユース、リサイクル)推進のための広範な国民運動を展開するリデュースリユースリサイクル推進協議会より令和6年度の環境大臣賞を頂戴しました。今後もこのような賞をいただけるよう、社会に貢献できるシステムとしてより発展させていきたいと考えています。

次に、全社戦略についてお話します。

当社の経営理念は、地域の今を可視化して人と人の未来をつなぐということで、地域にお送りできる情報量、商材の量を増やし、それが見つかっていくための流れの阻害要因になるようなものを除いていく、つながる確率を上げていくということが我々の使命だと考えています。

この経営理念に基づき、アプリ/ネットのプロダクト戦略をどのように考えているかお話したいと思います。最初に、サービス概要を簡単にご説明させていただきます。

ジモティーは認証済みの人なら誰でも無料で情報を掲載できる地域の情報プラットフォームです。不用品の譲渡、中古車、アルバイト、正社員などの求人、不動産の入居者募集など多岐にわたる情報を地域でご利用いただいている状況です。

サービスの特徴は、近所で直接取引をすることで、買う人はお得な価格で信頼できる品物を手に入れることができ、売る人は送料や梱包のコストなどをかけずにリピート客となる可能性が高い顧客を獲得できることです。双方ともにごみを減らすことも可能なため、地球環境にも優しいサービスになってると自負しています。

ジモティーの競争優位性は、情報を探す人の観点から見ると、手数料を支払うことなく地域の方と直接取引をすることが可能な点だと考えています。また、コンテンツを出し分けるためのベースになっているユーザーの年齢、性別、緯度経度情報などを約80%保有しています。データに基づいたコンテンツ配信を行うことで、驚くほど得な商品や自分が潜在的に求めていた地域情報、ローカルなサービスに偶発的に出会うことも可能だと考えています。

【ジモティー】2024年12月期 第3四半期 決算説明会文字起こしVol.2に続く

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