日経平均は117円安でスタート、アドバンテストや第一三共などが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;39622.58;-117.86TOPIX;2718.04;-3.95
[寄り付き概況]
19日の日経平均は117.86円安の39622.58円と反落して取引を開始した。前日18日の米国株式市場は反発。ダウ平均は75.66ドル高の38790.43ドル、ナスダックは130.28ポイント高の16103.45で取引を終了した。予想を上回った経済指標が好感され、寄り付き後、上昇。18日から開催される米半導体エヌビディア(NVDA)主催の人工知能(AI)の年次会議への期待に主にハイテクが買われ、相場全体の上昇をけん引した。一方、長期金利の上昇が上値を抑制し、終盤にかけて上げ幅を縮小した。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の日経平均が1000円を超す大幅高となったことから、利益確定売りが出やすかった。また、今日、日銀金融政策決定会合の結果発表と日銀の植田総裁の記者会見が予定され、日本時間21日未明には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見を控え、これらのイベントを見極めたいとするムードがあることに加え、明日は春分の日の休日で東京市場が休場になることから積極的な買いを見送る向きもあった。一方、昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、外為市場で1ドル=149円10銭台と円相場が落ち着いた動きとなっていることも株式市場で安心感となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。
セクター別では、精密機器、医薬品、海運業、水産・農林業、保険業などが値下がり率上位、鉱業、繊維製品、ゴム製品、非鉄金属、電気・ガス業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、アドバンテスト<6857>、TOWA<6315>、スクリーンHD<7735>、第一三共<4568>、東電力HD<9501>、三井E&S<7003>、日産自<7201>、ディスコ<6146>、野村マイクロ<6254>、ソフトバンクG<9984>、ニトリHD<9843>、川崎船<9107>、東エレク<8035>などが下落。他方、INPEX<1605>、ニデック<6594>、三洋貿易<3176>、楽天グループ<4755>、日立<6501>、オリックス<
8591>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>、富士通<6702>、デンソー<6902>、三井不<8801>などが上昇している。
<CS>