前場に注目すべき3つのポイント~半導体株のリバウンド力を見極めたいところ~
*08:42JST 前場に注目すべき3つのポイント~半導体株のリバウンド力を見極めたいところ~
10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■半導体株のリバウンド力を見極めたいところ
■日駐、25/7上方修正 営業利益72億円←70億円
■前場の注目材料:南海トラフ、事前避難67万人、東日本大震災上回る
■半導体株のリバウンド力を見極めたいところ
10日の日本株市場は、買い一巡後は不安定な相場展開が続きそうだ。7日の米国市場は、NYダウが222ドル高、ナスダックは126ポイント高だった。2月の米雇用統計が予想を下回ったことからNYダウは下げ幅を広げる場面もあった。その後、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、経済には問題がなく、政策を当面据え置く姿勢を再確認すると、安心感が広がり上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比500円高の37270円。円相場は1ドル=147円60銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。ブロードコムが決算評価から買われたことで、エヌビディアなど他の半導体株に買いが波及しており、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>などの支援材料になりそうだ。ただし、トランプ政権による関税政策などの不透明感は根強く、積極的な売買は手控えられるだろう。トランプ米大統領はカナダから輸入する品目に25%の関税をかける措置を1カ月延長したが、7日にはカナダの木材と乳製品に新たな関税を課す考えを示している。
日経225先物はナイトセッションで36470円まで売られた後に切り返し、37260円で終えた。ボリンジャーバンドの-2σ(36900円)を上回っているが、-1σ(37680円)に接近する場面では戻り待ち狙いの売りが警戒されやすい。まずは買い一巡後に37000円辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。先週末の日経平均株は800円を超える下げで-2σ(37023円)を割り込んだが、同水準を支持線に変えてくるかを確認したいところであろう。
物色は米国の流れから半導体株に買い戻しの動きが入りそうだが、アドバンテストが支持線として意識される200日線を割り込んでくるようだと、短期的ながら先物主導で売り仕掛け的な流れが強まりそうだ。また、為替市場では1ドル=147円60銭と円高に振れて推移しており、輸出関連なども手掛けづらくさせる。一方で、防衛関連株については短期的な過熱感は警戒されやすいが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。
■日駐、25/7上方修正 営業利益72億円←70億円
日駐<2353>は2025年7月期業績予想の修正を発表。売上高は364.0億円から366.5億円、営業利益を70億円から72億円に上方修正した。子会社の日本スキー場開発<6040>の運営施設において、ウィンターシーズンの来場者数が当初の想定よりも好調に推移したことが主な要因となった。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(42801.72、+222.64)
・ナスダック総合指数は上昇(18196.22、+126.96)
・SOX指数は上昇(4629.59、+141.74)
・シカゴ日経225先物は上昇(37270、+500)
・VIX指数は低下(23.37、-1.50)
・米原油先物は上昇(67.04、+0.68)
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・南海トラフ、事前避難67万人、東日本大震災上回る
・トランプ氏、イラン最高指導者に書簡、核協議呼びかけ
・尹大統領、52日ぶり釈放、今後は在宅で公判
・「停戦まで露制裁強化」トランプ氏、具体策示さず
・国スポ、施設基準緩和、改革案、競技別に時期分散
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 1月現金給与総額(予想:前年比+3.0%、12月:+4.4%)
・08:50 1月経常収支(予想:-2305億円、12月:+1兆773億円)
<海外>
・特になし
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