前場に注目すべき3つのポイント~ソフトバンクGが日経平均株価をけん引~
*08:45JST 前場に注目すべき3つのポイント~ソフトバンクGが日経平均株価をけん引~
22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■ソフトバンクGが日経平均株価をけん引
■イオン九州、25/2下方修正 営業利益 90億円←106億円
■前場の注目材料:大東建託、千葉・栃木に物流施設、450億円投じ自社開発へ
■ソフトバンクGが日経平均株価をけん引
22日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。21日の米国市場は、NYダウが537ドル高、ナスダックは126ポイント高だった。米大統領に就任したトランプ氏が初日に新たな関税を発動しなかったことが安心感につながった。また、ソフトバンクG<9984>など民間企業3社による大規模な人工知能(AI)インフラ投資の報道なども好材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比315円高の39275円。円相場は1ドル155円40銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで75日線を上回っては始まり、25日線を捉えてきた。前日の上昇で上値を抑えられた同線を再び捉えてきたことから、売り方の買い戻しを誘う形に向かわせそうだ。また、トランプ氏は米国のAIインフラに巨額投資する方針との報道を受けて、ソフトバンクGはADRで3%近く上昇している。エヌビディアなど半導体株の一角も買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への広がりが見込まれる。
値がさハイテク株が日経平均型をけん引する形となるなか、先物同様、25日線を上回ってくるようだと、節目の39500円辺りが目先のターゲットとして意識されてくる可能性はある。一目均衡表では直近で割り込んだ雲を前日の上昇で辛うじて上回ってきている。本日の上昇で雲を明確に上放れてくる可能性もあり、シグナル好転で上へのトレンドが強まりやすくなりそうだ。
トランプ大統領は対中10%関税について協議していると一部報じられており、積極的な売買は手控えられる可能性はあるものの、調整局面での押し目買い意欲は強そうだ。また、AIインフラ投資報道を受けて、中小型のAI関連などにも短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。
■イオン九州、25/2下方修正 営業利益 90億円←106億円
イオン九州<2653>は2025年2月業績予想の修正を発表。売上高は5340憶円から5300億円、営業利益を106億円から90億円に下方修正した。節約志向に対応するために生活応援施策を戦略的に強化したことで売上総利益率が前年同期を下回り、第3四半期連結累計期間における営業総利益は前年同期比102.7%と増加したものの、当初想定を下回って推移している。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(44025.81、+537.98)
・ナスダック総合指数は上昇(19756.78、+126.58)
・日経平均は上昇(39027.98、+125.48)
・シカゴ日経225先物は上昇(39275、+315)
・米長期金利は低下
・VIX指数は低下(15.06、-0.75)
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・大東建託<1878>千葉・栃木に物流施設、450億円投じ自社開発へ
・スタンレー電気<6923>開発連携を推進、自前主義見直し迅速市場投入
・豊田合成<7282>デジタルアーキに出資、建築型枠に再生樹脂検討
・堀場製作所<6856>堀場エステック、半導体装置向け超薄型制御機器、ガス最大流量7倍
・大日本印刷<7912>ミニLED用光拡散フィルム開発、素子映り込み抑制
・マクセル<6810>全固体電池、調理用温度計に搭載、100℃耐熱
・キヤノン<7751>ライブ配信用アプリ提供
・花王<4452>接合材に銅粒子、パワー半導体向け量産へ
・三井化学<4183>大牟田工場で高屈折率用メガネレンズ材料増強
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・06:45 NZ:10-12月期消費者物価指数(予想:前年比+2.1%、7-9月期:+2.2%)
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