注目銘柄ダイジェスト(前場):サンケン電、ニッコンHD、ヘリオスなど
*11:38JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):サンケン電、ニッコンHD、ヘリオスなど
HUグループ<4544>:2361.5円(-110.5円)
大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げ、目標株価も3100円から2500円に引き下げている。コロナ関連売上高の下振れ推移によって業績予想を下方修正しているもよう。前期業績が大幅に下振れたことで、今年度LTS事業の損益改善を見込んでも、従来予想には届かないと判断。25年3月期営業利益は、会社計画の100億円に対して37億円を見込んでいるようだ。
ニッコンHD<9072>:3372円(294円)
大幅続伸。本日は売出株の受渡期日となっている。売出株数は212万4800株、売出価格は2898円。短期的な需給悪化を見越したショートポジションも膨らんでいたとみられ、需給悪化が顕在化せず、買い戻しが急がれているものとみられる。今後は、7月1日から12月30日までを取得期間として、発行済み株式数の2.06%に当たる130万株を上限とした自己株式の取得もスタートする。
ワコールHD<3591>:4525円(153円)
大幅続伸。前日に提出された変更報告書によると、3Dインベストメントの保有比率が従来の5.13%から6.19%に上昇したことが明らかになっている。これに先立ち、6月11日に提出された大量保有報告書で、5.13%の大株主に浮上したことが明らかになっていたが、その後も株式取得が続く形になっているようだ。保有目的は、純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしている。
サンケン電<6707>:7444円(930円)
大幅反発。前日に提出された変更報告書によると、エフィッシモ・キャピタルの保有比率が従来の19.16%から20.18%に上昇していることが明らかになっている。エフィッシモは旧村上ファンド系の投資会社とされているが、保有目的は純投資としている。同社株の買い増しはTOBを実施した21年3月以来になるもよう。米子会社アレグロ・マイクロシステムズへの関心などあらためて思惑視される格好に。
トレードワークス<3997>:963円 カ -
ストップ高買い気配。SCSKとの資本業務提携を発表している。第三者割当による自己株式の処分により、SCSKに12万8000株(発行済株式数の3.72%)を割り当てる。また、SCSKでは、自己株処分による株式取得後、提携関係の深化に合わせ7万9000株程度を市場買付けで追加取得の予定。証券トータルシステムの開発と販売、個別システムの開発と販売、知識やノウハウの共有、人的交流などを業務提携の内容としている。
メディア<3815>:319円 カ -
ストップ高買い気配。24年8月期業績予想の売上高を22億円から19.93億円へ引き下げたほか、最終損益を0.3億円の黒字から一転2.92億円の赤字に下方修正し、配当も無配とした。事業の選択と集中に伴い、特別損失を0.93億円計上する一方、26年8月期に営業利益2.5億円を目指す中期経営計画を策定した。また、株主優待制度を新設し、毎年8月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有期間1年未満でQUOカードPAY4000円分、1年以上で5000円分を贈呈するとした。
ヘリオス<4593>:198円(38円)
年初来高値更新。アステラス製薬子会社と網膜色素上皮(RPE)細胞製造方法等に関するライセンス契約を締結したと発表し、好材料視されている。同社が保有するRPE細胞の製造法ならびに純化法に関する特許を、日本以外の全世界における出願国で非独占的に許諾するライセンス契約を締結したとしている。本契約締結時に一時金として300万ドルを受領する。さらに、その後本特許を用いて開発及び製造された製品が米国において承認を受けた時点で、マイルストーンとして最大800万ドルを受領する可能性がある。
ティムス<4891>:221円(8円)
急反発。急性腎障害の治療薬候補として開発を進めてきたTMS-008の第I相臨床試験において、第1例目の投与を実施したと発表した。これまでの非臨床試験結果からTMS-008の非臨床フェーズでの有効性と安全性は確認されているが、本試験においては健常な成人男性を対象としてTMS-008をコホート毎に漸増的に投与し、ヒトでの安全性、忍容性及び薬物動態等について確認を進めていく。今年度中に全ての被験者への投与及び観察を終了し、最初のリードアウトを25年度第1四半期に行う予定とした。
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