日経平均は6円安でスタート、中外薬やイビデンなどが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;32033.81;-6.48TOPIX;2295.65;+3.57
[寄り付き概況]
18日の日経平均は6.48円安の32033.81円と反落して取引を開始した。前日17日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は13.11ドル高の33997.65ドル、ナスダックは34.24ポイント安の13533.75で取引を終了した。
9月小売売上高の伸びが予想を大幅に上回り強い消費が確認され、利上げ長期化懸念に寄り付き後、下落。その後、他の予想を上回る指標を受け、強い成長期待を受けた買いに転じた。ただ、2年債利回りが16年ぶり高水準になるなど長期金利の上昇に連れ売りが再開。終盤にかけて、ダウはかろうじてプラスを回復も、ナスダックは下げを消せず、まちまちで終了した。
今日の東京株式市場は、やや売りが先行した。海外市場で米長期金利が上昇し、米株式市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数や、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下落したことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の重しとなった。さらに、米政府が中国への半導体輸出規制を強化すると伝えられており、市場の警戒材料となった。
一方、昨日の米株式市場でダウ平均が小幅ながら上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、今月下旬から発表が本格化する3月決算企業の上半期決算への期待感も株価下支え要因となり、寄り後、日経平均は一時上げに転じた。今日は、日本時間11時に、7-9月期の中国国内総生産(GDP)、9月の工業生産高、9月の小売売上高など中国の重要経済指標が発表される。
セクター別では、医薬品、サービス業、小売業、情報・通信業、ゴム製品などが値下がり率上位、鉱業、鉄鋼、海運業、卸売業、石油石炭製品などが値上がり率上位に並んでいる。
東証プライムの売買代金上位では、中外薬<4519>、イビデン<4062>、第一三共<4568>、TOWA<6315>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、神戸物産<3038>、ルネサス<6723>、ソフトバンクG<9984>、武田薬<4502>、7&iHD<3382>、OLC<4661>、NTT
<9432>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>などが下落。
他方、塩野義薬<4507>、三井物<8031>、日本製鉄<5401>、INPEX<1605>、神戸鋼<5406>、富士通<6702>、三菱商<8058>、みずほ<8411>、郵船<9101>、商船三井<9104>、ゆうちょ銀行<7182>、三菱重<7011>などが上昇している。
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