日経平均は3日続落、終日マイナス圏で推移して節目の31000円を下回る
*15:55JST 日経平均は3日続落、終日マイナス圏で推移して節目の31000円を下回る
前週末20日の米国株式市場のダウ平均は286.89ドル安(-0.86%)、ナスダック総合指数は202.37ポイント安(-1.53%)、S&P500は53.84ポイント安(-1.26%)とそれぞれ続落。イスラエルのパレスチナ自治区ガザ地上侵攻が迫り、中東情勢の一段の悪化を警戒した売りに続落となった。また、下院議長選で第3回投票でも決定ができず、政局混乱への懸念も売り材料となった。主要株式指数がそろって下落した米株市場を横目に、日経平均は前週末比107.38円安の31151.98円と3営業日続落でスタート。前週末の米株安を引き継いだほか、中東情勢の緊迫化や米財政運営の先行き不透明感などが依然として払しょくできておらず、買い進む動きは乏しかった。また、米長期金利の上昇はやや一服しているものの依然として高水準を維持するなか、米国及び国内で企業の決算発表を控えていることもあり、様子見姿勢が強まった。そのほか、アジア市況で上海総合指数が前週末に付けた年初来安値を下回っており、本日も軟調に推移したことが重しとなった。終値は節目の31000円を下回っており、引け味の悪い印象を残して本日の取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比259.81円安の30999.55円となった。東証プライム市場の売買高は11億6406万株、売買代金は2兆8792億円だった。セクターでは、石油・石炭製品、鉱業、鉄鋼が下落率上位に並んでいる一方で、医薬品、水産・農林業、食料品が上昇率上位に並んでいる。東証プライム市場の値上がり銘柄は16%、対して値下がり銘柄は82%となっている。
個別では、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>などの半導体関連株が軟調に推移。また、三菱商事<8058>や三井物産<8031>などの商社株や三菱UFJ<8306>や三井住友FG<8316>などの金融株、ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>、ソニーG<6758>、INPEX<1605>などが下落した。直近
高値圏で推移していた霞ヶ関キャピタル<3498>が利食い売り優勢から急落。ほか、アルインコ<5933>、アンビスホールディングス<7071>、ヨシムラフード<2884>などが下落率上位となった。
一方、第一三共<4568>やアステラス製薬<4503>などの一部の医薬品関連株、資生堂<4911>やコーセー<4922>などの化粧品関連株の一角などが堅調に推移。また、ディスコ<6146>、トヨタ自<7203>、ニデック<6594>、などが上昇した。また、そのほか、物語コーポレーション<3097>、わらべ日洋<2918>、三信電気<8150>、ジンズホールディングス<3046>、などが値上がり率上位となった。
<TY>