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銘柄/投資戦略 2025/11/06 16:01 一覧へ

CMK、山一電機、コニカミノルタなど

<8056> ビプロジー  5505  -651急落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は128億円で前年同期比12.4%増となり、市場予想は5億円ほど上回ったとみられる。一方、通期予想は426億円、前期比9.0%増を据え置き。売上高予想は上方修正しているものの、アウトソーシング業務の損失発生の可能性などが考慮されているもよう。期間の長い大型案件であり、27年3月期収益への影響なども懸念されているようだ。

<6869> シスメックス  1610  -97大幅反落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は223億円で前年同期比19.6%減となり、通期予想は従来の915億円から760億円、前期比13.2%減に下方修正している。コンセンサスは850億円程度であったとみられる。下振れ自体は想定線だが、下方修正幅の大きさがネガティブに捉えられている。中国市場、並びに日本での販売低迷が業績下振れの主因とみられる。

<8136> サンリオ  6434  -1029急落。前日に第2四半期決算を発表。7-9月期営業利益は190億円で前年同期比47.8%
増となり、市場予想を15億円ほど上振れた。通期予想も従来の673億円から702億円に上方修正している。年間配当金も60円から62円に引き上げた。ただし、上方修正値は720億円程度のコンセンサス水準に届いておらず、サプライズは限定的。短期的な出尽くし感が先行する形にもなったようだ。

<5401> 日本製鉄  593.5  -20.1大幅続落。前日の取引時間中に第2四半期の決算を発表、直後は売り優勢となっていたが、本日も一段安の展開となる。上半期事業利益は2275億円で従来計画の1800億円を上振れたものの、通期予想は4800億円から4500億円に引き下げ。国内上振れだが、USSの利益見通しを下方修正している。市況の悪化が主な背景となる。26年度のEBIT1500億円目標も撤回されているもよう。

<6367> ダイキン工  19295  +1395大幅反発。前日に第2四半期決算を発表。7-9月期営業利益は1253億円で前年同期比4.5%減となったが、市場目線はやや上回ったようだ。通期予想4350億円、前期比8.3%増は据え置いたが、経常利益は4050億円から4150億円に上方修正した。米国や中国を中心に販売数量は下振れるものの、為替効果や売価効果などが下支えするもよう。環境の厳しさは認識されていたとみられ、底堅い決算を評価する動きに。

<8111> ゴルドウイン  2738.5  +235.5大幅続伸。本日、上半期決算を発表。営業利益は69.6億円で前年同期比33.5%増となり、従来予想の56億円を大幅に上回った。猛暑効果などにより、7-9月期は全ての月で前年同月、並びに計画水準を上回る推移となっている。通期予想の259億円、前期比18.2%増は据え置いているものの、上振れが想定される展開のようだ。また、120万株、25億円を上限とする自己株式の取得実施も発表。

<285A> キオクシアHD  11500  +955大幅反発。MSCIの定期銘柄見直しが発表されており、JX金属、荏原、西武HDなどとともに新規採用が決定されている。11月21日の大引けでリバランスに伴い買い需要が発生することになる。市場では事前に想定されていたほか、新規採用銘柄の中では相対的に売買インパクトも乏しいが、本日は前日の反動で半導体関連が全般買い優勢となっている中、株価の押し上げ材料につながっているようだ。

<6958> CMK  454  +66急騰。前日に上半期の決算を発表、営業利益は4.5億円で前年同期比74.6%減となっている。通期予想は従来の40億円から31億円、前期比18.6%減に引き下げへ。一方、為替差益や投資有価証券売却益を計上することで、通期純利益は20億円から34億円に上方修正。それに伴って、年間配当金計画を10円から20円に引き上げており、配当利回りの高まりとともにポジティブ評価が先行へ。

<4902> コニカミノルタ  612.7  +82急騰。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は129億円で前年同期比15.3倍の水準となり、市場予想を30億円ほど上振れての着地となっている。通期営業利益予想は据え置いているものの、事業貢献利益は525億円から540億円に上方修正、為替前提の変更や関税影響の緩和などを反映しているもよう。厳しい事業環境の中での想定以上の業績回復をポジティブに評価の動きが先行へ。

<6941> 山一電機  4950  +700ストップ高。前日に上半期の決算を発表、営業利益は64.2億円で前年同期比6.1%減となったが、通期予想は従来の85億円から93億円、前期比13.1%増に上方修正している。コネクタソリューション事業において、基幹系通信機器向け製品やAI含むデータセンター向け新製品の販売が好調に推移しているもよう。また、年間配当金も従来計画の90円から105円に引き上げ、前期比では16円の増配となる。



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