注目銘柄ダイジェスト(前場):エイチーム、エターナルG、CINCなど
*11:44JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):エイチーム、エターナルG、CINCなど
大塚HD<4578>:7364 円(+586円)
大幅反発。難治性の腎疾患を対象とした新薬候補「シベプレンリマブ」について、最終段階の臨床試験の中間解析結果を先週末の欧州腎臓学会で発表しており、本日の買い材料につながっている。同薬は、腎臓病「IgA腎症」における腎障害の進行や末期の腎疾患への進行を遅らせることが期待できるもの。投与9カ月後の尿中のたんぱく質量を評価する数値の変化率が、プラセボ群と比べて統計学的かつ臨床的に意義のある51.2%減少となっている。
エターナルG<3193>:3285円(+386円)
大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は20.3億円で同25.0%減と大幅減益となったが、11-1月期の同34.7%減に対して2-4月期は同32.1%減であり、ネガティブなサプライズは限定のようだ。通期計画の30.4億円、前期比6.5%減は据え置いている。同時に発表した5月の月次動向では、既存店売上が前年同月比11.0%増となり、9カ月ぶりの2ケタ増に回帰している。
シップHD<3360>:1939.5円(+71.5円)
大幅反発。発行済み株式数の3.5%に当たる330万株、50億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は6月7日から12月31日まで。、ROE12%の達成を目標として、資本コストを上回るリターンの創出を掲げており、それに向けた資本政策の一環と位置付けているようだ。また、消却前の発行済み株式数の7.20%に当たる731万9266株の消却を6月30日に行うともしている。
エイチーム<3662>:1263円(+177円)
大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は9.2億円で前年同期比6.4倍の水準に。2-4月期は8.3億円で同2.5倍となっている。通期予想は、暗号資産関連事業に関わる「販売促進引当金繰入額」を計上しているものの、10億円、前期比77.8%増を据え置いている。利益確保優先の事業運営が奏功し、各事業の利益が順調に進捗のようだ。なお、暗号資産評価益の計上で経常利益は10億円から13億円に上方修正。
フジコーポ<7605>:2641円 カ -
ストップ高買い気配。サービスステーションの運営を基盤として燃料の直送販売やカーライフ事業などを展開している宇佐美鉱油が、完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表。同社では賛同の意見を表明し、TOBへの応募を推奨としている。TOB価格は2830円で先週末終値に対して32.2%のプレミアムとなっており、完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。なお、TOB期間は6月9日から7月22日まで。
INGS<245A>:2545円(+105円)
続伸。25年8月期5月度直営店売上高速報および店舗数推移を発表、好材料視されている。直営店の店舗数はラーメン事業で前年同月比6店舗増、レストラン事業で同6店舗増。直営店全店の前年同月比売上高はラーメン事業で140.2%、レストラン事業で119.6%となった。既存店は、ラーメン事業でインバウンド客の来店増や一部商品の値上げによる客単価向上等を背景に、前年同月比売上高は109.8%、レストラン事業では客単価が前年同月比104.0%の伸びとなる中で、同105.5%の水準となった。
エクサウィザーズ<4259>:482円(+31円)
急反発。6日の取引終了後、出光興産に海外の原油を輸送する配船計画を高度化するオペレーションモデルおよび最適化システムを開発・提供したと発表し、好材料視されている。25年4月より外航船配船のタンカーを対象に段階的に運用を開始した。外航船配船に特有の複雑な条件を考慮した独自アルゴリズムを開発し、安定供給と運航コストの最小化を高い次元で両立させることが可能となったとしている。また同日、東京都中央区と生成AIの活用による業務効率化等の実証実験に関する連携協定を締結したことも発表した。
CINC<4378>:651円(+100円)
ストップ高。「TikTok Shop」導入・運用支援の開始を発表した。TikTok ShopはTikTokアプリ内で商品を紹介・販売できるEC機能で、ユーザーは動画やライブ配信を視聴しつつ、アプリを離れず商品を購入できる。企業やクリエイターがショート動画やライブ配信を通じて商品を紹介、視聴者はそのまま商品を購入できるため、新たな販売チャネルとして注目されている。マーケティング支援で培ったデータ収集・分析、戦略立案、アカウント運用等のノウハウをもとに導入・運用支援を開始する。
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