フルサト・マルカHD---24年12月期は減収なるも建設機械とIoTソリューションの両セグメントは2ケタ増収・大幅増益に
*14:47JST フルサト・マルカHD---24年12月期は減収なるも建設機械とIoTソリューションの両セグメントは2ケタ増収・大幅増益に
フルサト・マルカホールディングス<7128>は14日、2024年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比6.5%減の1,617.16億円、営業利益が同32.3%減の38.60億円、経常利益が同30.0%減の46.59億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.8%減の46.13億円となった。
機械・工具セグメントの売上高は1,047.67億円(前年同期比10.6%減)、営業利益は19.99億円(同46.8%減)となった。国内機械分野は直需、卸とも受注は増加傾向にあるものの、売上高は前年比2桁減となった。直需は自動車産業を中心とした設備が少しずつ増加傾向にあり、自動車産業以外への販路開拓も進みつつある。卸は工作機械内需の改善を背景に受注は増加傾向が見られた。海外機械分野の売上高は同2桁減の状況が続いた。北米事業は引続き高金利や大統領選挙前の買い控えの影響が残る中、少しずつ引合いは増加している。中国事業は経済低迷が長期化する中にあって日系自動車メーカーを中心とした受注の回復が見られず、設備案件の減少・延期の影響を受けた。東南アジア事業は国ごとに明暗が分かれ、インドネシア、マレーシアがマイナスとなった一方で、タイは複数の投資案件により前年比プラスとなった。国内工具分野の売上高は同微減となった。直需は自動車産業における大幅な生産計画見直しの影響を受けたが、卸は金属加工業界における消耗品の動きが鈍い中、環境対策などの設備案件により前年比プラスとなった。
建設資材セグメントの売上高は449.47億円(同0.7%減)、営業利益は15.76億円(同20.6%減)となった。鉄構資材分野は資材価格の高騰、人手不足、建設業の働き方改革(4週8閉所)等が影響し、鉄骨建築の需要が落ち込んだことにより売上高は僅かながら減少となった。配管資材分野は大口案件の受注などがあったが、全体的には価格競争が激しく減収となった。住宅設備分野は引き続き大口ユーザー向けや施工付きリフォーム案件への注力に加え、価格改定などもあり売上高は1桁増となった。
建設機械セグメントの売上高は84.13億円(同10.6%増)、営業利益は2.00億円(同144.8%増)となった。主力のクローラークレーンを中心に受注が増加し、その多くを第4四半期に売上計上した。新車および中古車において収益性の改善が見られた。
IoTソリューションセグメントの売上高は35.88億円(同19.4%増)、営業利益は1.88億円(同393.7%増)となった。継続的なプロジェクトの受注と、優良顧客数の増加により収益構造の安定化が見られ、引き続き経費の削減を行ったことにより増収増益となった。
2025年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.1%増の1,700.00億円、営業利益が同16.6%増の45.00億円、経常利益が同9.4%増の51.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同28.5%減の33.00億円を見込んでいる。
<AK>