日経平均は269円安でスタート、北海道電力や三菱地所などが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;38865.15;-269.64TOPIX;2754.11;-22.69
[寄り付き概況]
12日の日経平均は269.64円安の38865.15円と3日ぶり反落して取引を開始した。前日11日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は120.62ドル安の38747.42ドル、ナスダックは151.02ポイント高の17343.55で取引を終了した。連邦公開市場委員会(FOMC)や消費者物価指数(CPI)の発表を控え警戒感に売られ、寄り付き後、下落。ダウは商業用不動産などへの懸念に銀行セクターが重しとなり終日、軟調に推移した。ナスダックは携帯端末アップル(AAPL)の上昇が支援し上昇に転じ終盤にかけて上げ幅を拡大、連日で過去最高値を更新した。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均が反落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、今週は内外でイベントが目白押しとなる中、今晩、米国で5月の米消費者物価指数(CPI)が発表され、また、日本時間明日未明には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見が予定されており、これらを見極めたいとして積極的な買いを手控える向きもあった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均は下落したが、ナスダック総合指数、S&P500、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)などが上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、昨日の日経平均が昨日段階で39000円強に位置する75日移動平均線を下回らずに推移したことから、相場の下値は堅いとの指摘もあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された5月の国内企業物価指数は、前年同月比2.4%上昇した。QUICKがまとめた民間予測の中央値は同2.0%上昇だった。今日は日本時間午前に、5月の中国消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)が発表される。
セクター別では、海運業、輸送用機器、証券商品先物、医薬品、銀行業などが値下がり率上位、石油石炭製品、倉庫運輸関連、水産・農林業、情報・通信業が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、北海道電力<9509>、三菱地所<8802>、三菱商<8058>、リクルートHD<6098>、第一三共<4568>、野村<8604>、トヨタ<7203>、東電力HD<9501>、日本郵政<6178>、三菱重<7011>、デンソー<6902>、JR東<9020>、みずほ<8411>などが下落。他方、TDK<6762>、ソフトバンク<9434>、ソフトバンクG<9984>、村田製<6981>、KOKUSAI<6525>、メルカリ<4385>などが上昇している。
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