日経平均は171円安でスタート、アドバンテストやメルカリなどが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;33182.99;-171.15TOPIX;2359.30;-8.49
[寄り付き概況]
22日の日経平均は171.15円安の33182.99円と3日続落して取引を開始した。前日21日の米国株式市場は反落。ダウ平均は62.75ドル安の35088.29ドル、ナスダックは84.55ポイント安の14199.98で取引を終了した。一部小売り企業の低調な決算や悲観的な見通しを警戒し、寄り付き後、下落。10月シカゴ連銀全米活動指数や10月中古住宅販売件数が予想を下回ったため、低調な景気を警戒した売り圧力も強まり相場を圧迫、終日軟調に推移した。連邦準備制度理事会(FRB)が公表した前回開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨でもインフレの改善動向次第で追加引き締めも適切との考えが示され金利先高観も更なる売り材料となり上値を抑制した。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、日本時間の今朝、23年8-10月期決算を発表した米半導体大手のエヌビディアの株価が米市場の時間外取引で下落したことが東京市場で半導体関連株などの株価を重くした。一方、外為市場で1ドル=148円10銭台と、昨日15時頃と比べ40銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で輸出株などの株価を支える要因となった。また、昨日の日経平均は続落となったが、5日や25日移動平均線は右肩上がりを続けており、相場の上昇基調は続いているとの見方もあったが、寄付き段階では売りが優勢だった。今日は、バリュークリエーション<9238>が東証グロースに上場した。
セクター別では、金属製品、石油石炭製品、空運業、機械、輸送用機器などが値下がり率上位、海運業、電気・ガス業、倉庫運輸関連、医薬品、食料品などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、アドバンテスト<6857>、メルカリ<4385>、ソシオネクスト<6526>、ディスコ<6146>、東エレク<8035>、日産自<7201>、レーザーテック<6920>、SMC<6273>、テルモ<4543>、スズキ<7269>、ニデック<6594>、三井物<8031>、三菱重<7011>などが下落。他方、サイバー<4751>、GSユアサ<6674>、コマツ<6301>、ソニーG<6758>、川崎船<9107>、JSR<4185>、任天堂
<7974>、日立<6501>、東京海上<8766>、アステラス薬<4503>、JT<2914>、ファーストリテ<9983>などが上昇している。
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