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銘柄/投資戦略 2026/07/01 17:17 一覧へ

中外炉工業---26年3月期は増収増益、プラント事業の大幅伸長や価格転嫁が寄与

*17:17JST 中外炉工業---26年3月期は増収増益、プラント事業の大幅伸長や価格転嫁が寄与 中外炉工業<1964>は4月28日、2026年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比3.0%増の373.32億円、営業利益が同5.3%増の28.79億円、経常利益が同3.6%増の31.10億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同55.7%増の46.68億円となった。営業利益を重視する経営への方針転換が順調に進んだほか、これまでの高収益化への取り組みが奏功したことで、大型の高収益案件が重なりほぼ見込み通りの増収増益を達成した。また、インフレに対する顧客の理解が進む中で粘り強く交渉を重ね、人件費や原材料価格の上昇分に対する適正な価格転嫁や調達コストの削減に注力したことも収益性の維持・向上に寄与した。

プラント事業の売上高は前期比20.0%増の138.28億円、セグメント利益は同74.1%増の16.77億円と大幅な伸びを示した。電気炉用排ガス処理設備や機能材火炎内処理設備、国内鉄鋼向け加熱炉省エネ改造工事のほか、海外向け脱炭素型大型ステンレス光輝焼鈍設備などの工事が順調に進捗した。特に、同社が国内で唯一無二の存在であり、海外でも数社しか対応できない高い技術的優位性を持つ脱炭素型ステンレス光輝焼鈍設備などの大型工事が順調に進捗したことが、セグメント全体の業績を大きく牽引した。

熱処理事業の売上高は同1.5%減の183.07億円、セグメント利益は同5.9%減の14.11億円となった。国内向けの次世代太陽電池製造装置や電極材料熱処理炉、固体電解質熱処理装置、蓄熱式排ガス処理装置などの工事が進捗した。最先端分野における引き合いはここ数年主要な分野を半導体、全固体電池、電子部品、次世代太陽電池、クリーンエネルギーと変えながらも継続している。開発事業の売上高は同16.6%減の19.81億円、セグメント損益は2.47億円となった。鉱石予熱ロータリーキルンなどの工事のほか、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)案件である「グリーンイノベーション基金事業/製造分野における熱プロセスの脱炭素化」関連の工事が順調に進捗した。昨今の米国の政権方針の影響等により足元ではやや減速気味であるものの、国策銘柄として注目度の高いグリーンイノベーション(GI)基金事業などの開発は着実に継続している。開発事業における赤字は前向きに捉え投資を継続する。その他事業の売上高は同1.8%減の80.25億円、セグメント利益は同94.1%減の0.31億円となった。

親会社株主に帰属する当期純利益については、政策保有株式の純資産に対する保有比率を20%未満とする縮減目標に向け、保有株式の一部を売却したことに伴う売却益を特別利益に計上したことから大幅な増加となった。同社グループは中期経営計画に基づき、「カーボンニュートラルへの貢献」を中心に据えた事業活動を推進している。新設された豊富な試験設備を持つ「熱技術創造センター」はあらゆる受託テストにフル活用されており、実際の受注獲得や提案力強化への好循環につながり活況を呈している。今後も宇宙、航空、防衛、半導体、バッテリー、太陽電池といった注目テーマに対して、強みである工業炉および工業用バーナーシステムなどを提供し、持続的な企業価値向上に向けた取り組みを継続していく。


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